「なぜうちの子だけこんなにグズるの?」と嘆きたくなること、ありませんか。
でも、くじけないで。みんな同じように悩んでいるのです。 

 

誰もが必ず通る道!
グズグズしても、いいのです


赤ちゃんは自分ではなにもできず、親に全面依存して生きています。ですから親も「早くおっぱい飲んでよ~」などと思うことはあっても、「さっさと自分でやりなさい!」などと要求することもありません。


やがて移動ができるようになり、手先が器用になり、言葉を理解し発することができるようになると、自分でやれることがどんどん増えてきます。

 

手を出すほど、「伸びるチャンス」を奪う

 

食事をすること、着替えること、出かける支度をすること。やりたいときに自分のペースですべきことができるようになります。でも、まだそれでは不十分。「なんでグズグズしているの!」と親がイライラする時期を通って次のステップに入っていきます。
いつまでも赤ちゃん扱いをしてなんでもやってしまう親だとイライラもしない代わりに子どもも伸びていきません。上手に見守り、励ましていくことでどんどん自分でやる子に育っていきます。

 

◎グズグズを理解し、乗り越える!PHM20_0603.JPG

 

まずは子どもの気持ちを知りましょう。

思いがけないところで困っていたり、

苦しんでいたりするのです。

 

まだ時計が読めないよ!

 

大人になってもなかなかむずかしい人もいますが、大体の大人は時計を見て行動をしています。
「これを終わらせるには10分かかるはず」「今始めないと間に合わないかも!」ということをたくさんの経験から学んでいるので、面倒くさいなと思っても必要なときにはさっと行動をします。結果が怖いからです。けれども「間に合わなくて本当に困った」という経験は子どもにはまだほとんどないし、「今何時か」ということもわかりません。
今やっていることが楽しければなおのこと、いつまでたってもやるべきことに取りかからないので、「なんでいつまでもグズグズしているの~!」と大人は感じてしまうのです。時計は読めなくても、「時計をみてごらん。今何時かわかる?」と常に話しかけ、世の中に時計というものがあるということ、そしてそれを見て行動するといろいろなことがうまくいくことにつながることを小さい頃から教えていくことが大切です。

 

急には方向転換できない!

 

子どもはまわりのことをあまり考えられず、自分中心に生きています。楽しいことをしているとなかなかやめられません。そんな子どもに口だけで指示して、それを何回か繰り返してもやらないからと言って、「早くしなさい。何度言ったらわかるの!」と毎回イライラするのはエネルギーの浪費です。
少し早目に「もう少ししたらお片づけしようね」などとまずは予告をして、次にやるべきことを思い出させましょう。それからまた少しして「そろそろ片づけようか?」など誘いの言葉を言って、「うん」と言えばしめたもの。
それでもだめなら「じゃ、あと5分は遊んでいていいよ」というように具体的に猶予の時間も言い、「さあ、5分たったからやろうね!」と毅然と言うと、子どもはけっこう切り替えることができるものです。
それでも言うことを聞かなければ「強制執行!」と言いながら親の「本気」を知らせ、子どもを次の行動に移させましょう。

 

命令するからイヤなの!

 

子どもは「本当にやりたくないからやらない」ということもありますが、「お母さんがそういう言い方で言うからやりたくない」という場合もあります。「さっさと片づけなさい!」ではなく、「さあ、片づけようね。できるかな?」という言い方にすればけっこう気持ちよく動けるものです。指示命令ばかりの生活をしていると、言われればイヤイヤやるけれど、誰にも言われなければ自分からは動かない、という子になってしまいます。
はじめから自分1人で動くことができないのは当然です。最初の頃は大人がお手伝いをたくさんしてもいいのです。そしてうまくできたら大げさなくらいほめましょう。もちろん時間もかかりますが、回を重ねていくうちに、どんどんスピードアップしてきて、「簡単にできること」になっていきます。取りかかるのが面倒ではなくなっていき、親の目からも「グズグズして困る」ということがなくなるのです。

 


 


浜名紹代  はまな つぐよ
わはは生活育児研究所代表
大学院で発達心理学を専攻。保育士資格を取得して家庭保育室を運営する傍ら、育児サークル「わはは」を主宰し、ぬくもりある育児支援を行なっている。
http://www.tsuguchan.net/ 

 


 

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『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。
2012年4月号の特集は「『早く!』と怒らない、しつけ方」です。

 

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