3歳6ヶ月の息子のことでご相談させてください。以前、1歳半の時に保育園の先生に、周りの子はコップを持ってこれるのに、うちの子はコップを即座に持ってこれない(つまりゆっくりとはもってこれる)といわれ、発達センターに相談に行くことを勧められました。

 

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その時点で、私や夫や二人の息子を育てた夫の両親は、この子に問題があるとは思っていませんでした。

 

その後、発達センターにいきました。うちの子は、知らない人に対しては視線が動かず無反応になるので、センターの先生の前でもそのような様子でした。また、いろいろ知能検査のようなものをしたあと、若い先生はまだ3歳になってないので、はっきりとしたことは言えませんが、高機能自閉症かもしれません、と言いました。様子を見ていきましょう、とのことでした。

 

その後、高機能自閉症の症状をネットで調べましたが、3歳の時点で症状に該当する部分は見当たりませんでした。つまり、想像力のある遊びをしますし、言葉はとても発達していますし(たとえば、「信号が青になったら、わたってもいいんだよね?」など)、親しい人とは視線を合わせて会話をします。クレーン現象や突発的に走り出す等は最初からありません。私は、子供が成長するにしたがって、自閉症ではないことに安心していました。

 

今度、3歳検診があるのですが、再び保育園の園長先生に呼び出されました。うちの子に気になった様子があるので、今度の3歳検診に(その様子を書いた)カードを渡してほしいとのことでした。私が、具体的にどのようなことが気になったのかを聞いてみると、みんなに水着を着ることを教えたところ、一回目は水着を着れたのに、二回目は洋服を着てしまう。着れたり、着られなかったりするということでした。そのため、またセンターにいってみたらどうか、という話でした。

 

私は、ウチの子の性格からいって、集中するときは他人の言うことを聞かない様子がみられるので、それではないかと思っています。夫の両親、私の両親ともに、うちの子が問題があるとは少しも思っていません。ですが、ウチの保育園は先生に親が意見する雰囲気ではありません。一応、先生に納得してもらえる程度にセンター等に行って話を聞いてきます。

 

どう思われますか? 正直、私は今回以外の件でもたくさん言われています。時間に遅れないようにとか、おはしの指導をするようにとか、洋服の前後ろを確認して着させるように指導するようにとか、です。仕事でも、保育園でも、家庭でも私が甘えることは許されません。では、働いている親はどこで、相談して甘えることができるのでしょうか? 息苦しさを感じます。

 

保育園から、みな一律の教育を求められています。私から見るとできない子はなんでも障害者にされているような。気のせいかもしれないですけど。長々と申し訳ありません。どうかご相談に乗ってください。

 

(29歳、女性、会社員)

 

 
◎孝子先生からのアドバイス◎

私も2人の子育てをしながら、働いている身ですので、ワーキングマザーにとっての切実な苦しい思い、とってもよくわかります。

 

基本的に母親と保育園との協力体制が相互的に絡み合っていかなければ、子どもにしわ寄せがいってしまいますよね。園長先生のお話に疑問があった時には積極的な話し合いが必要であると思うのですが、なかなかむずかしいのかしら? 園としてもお子さんのことを一生懸命に考えてくださる中でのお話だと思うので、私は園に相談するのが一番いいと思うのですが…。

 

園として、お母さんからお子さんをめぐる情報をしっかりと把握することは大切なことですから、それを強く拒否するようであれば、それは園側がおかしいです。お母さんの意見も聞いてくださらない園であるとするならば、それはすごくさみしいことですね。保育園は、一人一人の子ども達の立場や個性をしっかりと尊重するところであり、そんなことはないと信じたいものです。

 

まずは、お母さんが思うように、一度、発達センターに行ってみてください。その日までに、しっかりとお子さんの行動メモを書いておいて持参すると良いでしょう。その結果を園にしっかりと話すことが説得させるポイントかもしれませんね。

 

子育てだけでも大変な時、仕事においても働いている価値を見出したいし、甘えは許されない…ですから、いっぱいいっぱいの気持ちになってしまいますよね。でもね、いつかきっと、「子どもを産んでよかったあ!」「働いていて良かったあ!」って思える日がきます。だって、こんなに一生懸命にがんばっているお母さんなんですもの。

 

何か、困ったときはいつでもこのサイトにきてください。少しでもお母さんの心の支えになれるのなら、お返事を書きつづけますよ。

 

私だけでなく、お母さんの悩みを聞いてくださる方はいっぱいいるといらっしゃいます。一人であまり考えこまないでくださいね。  

 

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斉藤孝子 さいとう たかこ

1963年生まれ。 シングルエイジ教育研究会 主任研究員。
1990年から1992年の2年間、衛星チャンネルで公開授業を放映。各種雑誌での執筆の傍ら、幼稚園などの研修や教材開発を手がける。かぞくの雑誌「きらら」、シングルエイジ教育誌に連載。
『幼児は表現の天才』(アドア出版)、『母と子と先生と』(創教出版)、『生き方の原理原則を教える道徳教育』(明治図書)などにも執筆。2児の母。