絵を描くのがすきでした。

幼稚園で画用紙が配られると、ドキドキ、にやにや。
絶対すてきな絵にするんだ、と決意しました。

  

下書きは惚れぼれする出来(!?)になるのですが絵の具で色をつける段になると、必ず失敗。悔し泣きしていました。

 

いま思えば、こまごまと描いていたので、園にあった太い筆だとつぶれてしまうだけのこと。
細い筆がなければ、他の手段をみつけるなりすればいいのですが、上手く探せず、尋ね方もへただったため、先生にも親にもつたわらない。色を塗ること自体がいやになっていきました。

 

やがて私は、断固として「色は塗らない」と言うようになり、「わがままを言わないの!」「てきとうでいいから早く描きなさい」と叱る先生の声が響くようになりました(……ご苦労をおかけしました)。

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わがままと映る子ども言動に、言葉にできない思いが潜んでいることは多々ありますよね。

もちろん、ぜんぶ汲みとれなくていい。

でも、理解しようと、少し心を寄せてみたいのです。
それだけで、子どもの姿も、私たちの気持ちも変わってくるのではないでしょうか。


(T)

 

 

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