朝30分を集中した家事時間に充てることで、忙しい日々の生活をキレイにラクに、しかも自分時間も作って充実したものにしようという家事術“朝だけ家事”。その段取り術を毎田祥子先生の著書から学んでまいります。
 

 

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家のスリム化ができていれば、“朝だけ家事”がうまく回る秘訣はあと1つ、“段取り”です。ここでは、やるべき家事をパーツ別に書き出す段取り術で、ムダ時間のない家事を実現していくテクニックをご紹介していきましょう。


段取り力は、「“朝だけ家事”の時間の流れを細かくイメージできるか」というシミュレーションのスキルに左右されますが、これは人により大きく差があります。
 

この点に関しては、わたしはどちらかというと苦手で、仕事で出会った家事上手さんの段取りパワーに、「凄い、凄すぎる……!」と驚いたことが多々あります。
 

とはいえ、自宅の家事はやっぱり自分でするしかないので、性格上は向いていなくても、段取りのコツはマスターしたいところです。段取り上手な人の例でもわかるように「シミュレーションのスキル」は、「今日(または今週)すべき家事とその流れ」を想像する力。これは家事力を左右するので、“朝だけ家事”には必要不可欠なのです。

 

このスキルは性格や経験による部分も大きいものの、“書き出しの術”を使えば大丈夫! 家事をする時にちょっと所要時間を気にして書き留めておくことで、その経験値はすぐにアップします。
 

例えば“洗濯物を干す”というシミュレーションをする時、時間の予想ができないと、「五分でできると思っていたのに、実際には洗濯物も多く二十分近くかかってしまった」などという誤算が生じてしまい、三十分の“朝だけ家事”においては致命的な段取りミスになってしまいます。「洗濯物を干すための所要時間」のような量と時間の関係は、前に干した時に時間を計って覚えるかメモしておけば計算ミスはなかったのです。要は、“書き出しの術”は、家事にかかる所要時間を知るための重要な参考メモ。
 

書き出す紙は何でもよいですが、いつも使っているスケジュール帳に「所要時間メモ」欄を作り、さまざまな家事にかかる所要時間を書き増やしていきます。ほかにも「リビングだけに掃除機をかける時間」「野菜を洗って下処理する時間」「ワイシャツ一枚にアイロンをかける時間」などの所要時間を把握しておくことで正しいシミュレーションができ、段取り上手につながります。慣れるまでそれを参考にすればOKですが、“この家事をこれくらいするには五分”というように自然にわかれば、このメモはもう必要ありません。
 

家事にかかる所要時間が把握できたら、いよいよ日々の“朝だけ家事”で何をするか段取りをしていきます。
 

段取りは週末に、「掃除」「洗濯」「料理」のそれぞれで平日五日分のすることを決め、三つの家事で合わせて三十分になるように考えていきます。わたしは段取りを考えるのも、週末の朝早く起きて一人のゆったりとした気分の時にします。スケジュール帳の月日別のページに、三つの家事ごとの予定やTODOリストを書き込みます。朝起きてボーっとしながら好きなお茶を飲み、スケジュール帳を広げて「さあ段取りを考えよう」という感じです。
 

“朝だけ家事”の計画は、家事をパーツ別に組み合わせ、ムリのない量で、だけどちょっとだけがんばれそうな量を書き込んでみましょう。ここで「家事の所要時間メモ」がとても役立ちます。
 

計画を立てる際に“ちょっとだけがんばれそうな量”をおすすめしたのは、いざ家事をする時には、書き出した家事を実現すべく、作業を並行しながらでも効率よくこなすからです。並行しながら作業できるのは、頭がさえている朝だからこそうまくできるのです。
 

そのうえ女性の脳は男性の脳よりも“並行して作業すること”が上手なのだそうです。この素晴らしい能力を活用しない手はありません。“朝だけ家事”では「野菜の下ごしらえをしながら出汁をとる」「じゃがいもを茄でている間に、床を拭く」というような並行作業が、家事の量を二倍にも三倍にもしてくれます。
 

その日にすべき三つの家事の、どれとどれをどう並行してするかを上手に組み合わせるのも、“朝だけ家事”の要といえます。

 


 


【出典】

ラクしてちゃんとした暮らしができる!
『魔法の“朝だけ家事”』


朝だけ家事”は、少ない時間と労力で、最高の成果を生み出す家事術です。朝の30分で段取りよく掃除・洗濯・調理をすることで、ラクして暮らしを快適にする方法を紹介しています。

 

 

 

 

 

 


 

毎田祥子(まいだ・しょうこ)
 

家事アドバイザー・ハーバルセラピスト
大学卒業後、日本IBM株式会社勤務を経て専業主婦に。主婦になって家事で苦労すると同時にその楽しさも知り、勉強や模索を続けるうちに生協や企業広報等の編集に携わり、全国各地での取材を通して家事のノウハウや食品・生活用品の知識を深める。2003年からはAll Aboutの家事ガイドをはじめ、家事情報の専門家として監修や執筆等を行なう。現在もなお、「家事とは?」「両立とは?」を追究中。一児の母でもある。
著書に『いつのまにか家事上手になるシステム家事のすすめ』(家の光協会)などがある。