子育て中のみなさんなら、「シュタイナー教育」という言葉を、一度や二度は聞いたことがあることでしょう。では、その「シュタイナー教育」、どんな印象、どんなイメージをお持ちですか?

 

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「自然で自由って聞くけれど、それじゃ協調性や社会性のない子が育ってしまいそう……」
 
「実は興味があるけれど、どんなことをするの?」
 
「シュタイナー教育って、シュタイナー園やシュタイナー学校でしかできないの?」
 
そんな思いをお持ちの保護者の方々に読んでいただきたいのが、『おうちでシュタイナー子育て』です。
 
著者の堀内節子先生が、愛知県豊橋市の郊外に「にじの森幼稚園」を開設されたのは1975年。以来、約40年にわたって、シュタイナー教育に基づいた保育を、日々実践されています。
 
幼稚園の約4900㎡という広大な敷地には、森や畑、動物小屋などがあり、「生き生きした子」という園の教育目標の実現を助けています。園内にはゆったりとした時間が流れ、子どもたちは四季折々の木の実で遊び、グミの実やびわ、杏、柿などは、子どもたちの舌も楽しませてくれます。
 
ヤギやアヒルなども、大切なお友だち。畑の作物は園の給食に使われたり、子どもたち自身が調理して昼食に供されたりします。植物も動物も虫たちも、にじの森幼稚園では、同じ生き物としてとても大切にされているのです。
 
シュタイナー教育は、子どもたちが自分の意思で、これからの人生を切り拓(ひら)いていく力を育(はぐく)みます。輝きをもって生まれて来た子どもたちを、畏敬の念をもって迎え、愛をもって育み、自由へと解き放つことで、「その子らしさ」を豊かに伸ばそうとする教育です。
 
シュタイナー教育は、「専門の教育機関でなければできない」というものではありません。どの家庭でも実践することができます。また、お子さんの年齢に「もう遅い」ということもありません。「興味をお持ちになったときが出発点」――堀内先生はそうおっしゃいます。
 
本書には、子ども一人ひとりの個性を尊重するシュタイナー教育のエッセンスが詰まっています。シュタイナー教育の基本的な考え方やポイントから、家庭で簡単にできる実践法や「ほめ方・叱り方」「遊び方」、さらには「つい『早くしなさい』と言ってしまいます」「食べ物の好き嫌いが激しくて困っています」といった「よくあるお悩みごと」に堀内先生が答える「子育てQ&A」まで、シュタイナー教育をすでに実践されている方はもちろん、シュタイナー教育にはじめてふれる方にも、とてもわかりやすい内容となっています。
 
子育てこそ、親が人間として成長させてもらえる最高の機会――この本から、皆様それぞれの気づきがたくさんあってくれたら、と願っています。(「おわりにより」)
 
PHP研究所 教育出版部
 
 

 
 

おうちでシュタイナー子育て

「その子らしさ」を豊かに伸ばす おうちでシュタイナー子育て

 
【著者プロフィール】
堀内節子(ほりうち・せつこ)
にじの森幼稚園前園長。小学校教諭を経て、1975年、愛知県豊橋市ににじの森幼稚園を開設し、以来、シュタイナーの考え方に基づく幼児教育の実践を展開。現在も園児、教職員らとともに、シュタイナー教育のさらなる深化をはかっている。また、日本の行事をシュタイナー思想の観点からとらえ直し、ライゲンの創作、昔話や神話の研究にも取り組んでいる。著書に『0歳から7歳までのシュタイナー教育』(学習研究社)がある。
 

 

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