「私は健康そのもの」と思っている人こそ、要注意!あなた自身が気づいていない「心の疲れ」が潜んでいるかもしれません。

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まずは、セルフ診断  心の疲れに気づこう

 

【チェックテスト】

あなたが当てはまる項目はどれですか?

 

1.最近、肩こり、腰痛がひどくなった

2.ときどき、胸やけがする

3.風邪をひきやすくなった

4.どんな映画を観ても、美味しい物を食べてもあまり心が動かない

5.目の奥が痛む

6.冷え性がひどくなった

7.朝起きても疲れがとれていないことが多い

8.近頃、怒りっぽくなった気がする

9.胃痛持ちである

10.「自分なんかいないほうがいい」と気持ちがふさぐことがある

11.あまり食欲がない

12.不意に喉の渇きを感じることがある

13.めまいを覚えることがある

14.ひとたび不安や憂鬱に襲われると何も手につかなくなる

15.なかなか眠れない

 

 

あなたの心の疲れ度は?

 

あなたは以下のどのステージに該当しますか?

 

【ステージ3】

4、10、14の三つ全てに当てはまった方

→赤信号 今すぐしかるべき医療機関にかかることをお勧めします。

 

じつは、4、10、14はうつ病の診断で使われている項目です。もしうつ病ならば、「病気」ですので、「自分でなんとかしよう」「友だち・家族に相談して改善しよう」としても解決は難しいでしょう。現在は心療内科などの敷居も低くなったので、まずは近くのお医者さんに足を運んでみてください。

 

【ステージ2】

4、10、14の内、一~二つ、その他の項目も三つ以上当てはまった方

→黄信号 要注意。自分の力ではなく、「人に頼る」ことも心がけてください。

 

おそらく多くの方が当てはまったはずです。ステージ2のあなたは口ぐせのように「ヒア アンド ナウ」と唱えてください。つまり、「あのとき、ああしておけば......」という過去にも「週末の飲み会、楽しめるかな」などという未来にも引きずられずに「今、ここ」に集中するのです。また、マッサージや友だちとの会話などでガス抜きすることも大切です。

 

【ステージ1】

ステージ2、3以外の方

→青信号 今の生活リズムを乱さないでください。

 

心身の状態はそれほど悪くないようですが油断大敵。散歩やジョギングなどで体を動かしたり、公園でぼーっと緑を見つめたりする習慣を取り入れると、さらに健康になれるでしょう。日光を浴びると体が活性化するだけでなく、睡眠を促進させる成分が分泌されるので、夜もゆっくり休めるでしょう。

 

※本企画のチェック項目はうつ病の診断をベースにしているもので、「すべてのリスクを感知できるもの」ではありません。

 

心と体はリンクしている

 

思い切ったことを言いますが、私は「心だけ、身体だけの病なんてほとんどない」と考えています。

 

つまり、身体の病気の根っこには心の病が潜んでいるかもしれませんし、その逆もしかり、ということです。

 

こんな実験があります。なかなか夜眠ることができないAさん、Bさん、Cさんに対して薬を処方します。Aさんには、「これを飲むと眠れるよ」と睡眠導入剤を、Bさんには、「これを飲むと眠れるよ」と睡眠には何の効果もないブドウ糖を、Cさんには「これを飲むと『眠れなくなる』よ」と言ってブドウ糖を処方します。どうなったと思いますか?

 

じつは三人とも眠れたのです。「Bさんはともかく、なんでCさんも眠れたの?」と思いませんでしたか? Cさんはきっとこう思ったんです。「そうか、これで眠れなくても薬のせいだ。どうせいつも寝られないし、いっしょだな」。

 

この実験は、心が体に強力に作用することを教えてくれます。

 

「心と体のリンク」は最近の医療でも重要視されています。例えば、糖尿病の患者さんに「砂糖はやめなさい!」と頭ごなしに言ってもあまり効果は望めませんし、ガマンするストレスで別の病気になってしまうかもしれません。それよりも、「私も甘いものが好きなのでお気持ちはよーくわかります。少しずつでいいので減らしていきましょう」などと伝えて患者さんに共感する。そのことが患者さんの心を安定させ、病状を回復させることだってあるのです。

 

「小さな疲れ」に気づこう

 

疲れがたまってしまうのは「小さな疲れ」を見逃してしまっているのが原因です。とはいえ、忙しい毎日の中、自分のことにばかり目を向けているわけにはいきません。そこで役立つのは、「自分の内と外に鏡を作って自分を見る」こと。

 

内の鏡とは、「最近、身体の節々が痛むのは心が疲れているのかも」「近頃、ため息が増えたのは睡眠不足が原因かも」などと「○○だったら△△」と自分の中でチェックリストを設けることで疲れに気づく方法です。

 

対して、外の鏡とは、例えば、「いつも笑顔で挨拶してくれる新聞屋さんの表情が冴えないな」なんてことに気づいたら、それはあなた自身が疲れた顔をしているからかもしれません。このように「いつもと違う何か」をきっかけに自分の変化に気づくのです。

 

とはいえ、いつでも絶好調でいる必要はありません。大事なのは、あなたがあなた自身を気づかい、感謝する心の習慣なのです。

 

中川晶(奈良学園大学保健医療学部教授)

 


 

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「PHPくらしラク~る」は主婦が何気ない毎日をラクに楽しく過ごせるように応援する生活情報誌。2015年6月号の特集は<心と体がラクになる 疲れリセット術>です。

 

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