「おかわり」と言ったのに、結局食べない娘......。もっと強く怒るべき?お母さんたちの悩みに、東ちひろ先生がお答えします。

 

 

Q.娘のことでご相談です。食事中に子どもが「おかわり」と言うのでおかわりをよそったのに、数秒先には「もういらない」と言い出し、困っています。平気な顔をしてうそをつくことが許せません。どれだけ私が怒っても、またしつこく同じことを言うのです。もっと、強く怒った方がいいのでしょうか? それとも、他にいい方法はありますか?

 

A.

これはやめて! 「本当にあなたはうそつきね!」

こうすればいいよ! 「えっ!?もう食べたの?」

 

子どもは、自分があとどれくらい食べられるのかがよくわからずに、おかわりをしたがることがあります。ママにしてみれば一生懸命に作った料理を残されると腹が立つことでしょう。

そんなときには、たとえ子どもがおかわりをねだったとしても、あえて少なめに盛りましょう。そして、それが全部食べられたときには、次も少なめにおかわりをあげるのです。

忙しいママにとっては面倒くさいことですが、「もういらない」と言われてイライラするのであれば、おかわりをよそう時間に使いましょう。

 

うそではなく、見通しがついていないだけ

 

この場合、子どもはうそをついているのではなく、先の見通しがついていないだけなのです。これもこの先成長する過程で自然にわかるようになるので、心配はいりませんよ。

 

でも、ついついこんな言い方を、してしまいますよね……。

 

NG例 

 「あなたはうそつきね、今、食べるって言ったでしょう!」(先の見通しがついていないだけで、うそをついているわけではない)

「本当にあなたはもったいないことをする子ね」(正論を振りかざしても子どもはたくさん食べるようにはならない)

 

これでは残念ながら、ママの気持ちや意図が正しく伝わらないし、より一層イライラが募るばかりです。 また、正論を振りかざして「もったいない」と言っても、その概念がまだよくわからない時期です。特にユーメッセージ「あなたは〜」にマイナス言葉を続けるのは、あまり歓迎しません。子どもは“扱ったように育つ”と言いますので、子どもにうそつきとレッテルを貼ることは避けた方がいいですね。

では、どんな言葉がけをすればよいのでしょうか?ちょっと見てみましょう。

 

OK例 

「えっ、もう全部食べたの!?よく頑張ったね。おかわりあるよ」(少量でも残さずに全部食べたことをおおげさに驚く)

「おー、またおかわりなのね。かっこいいね」(男の子にはかっこいい、女の子には素敵だねと言う)

 

これらの共通点は「実況中継+ほめる」で表現をしていることです。ママが今、「できていて当たり前」ということでも、ほめる練習をしましょう。イライラしているときに相手をほめるのは、大人相手でも難しいものです。

しかも、目の前にいるのはちょっと生意気になってきたわが子ですから。

 

まずは、“言葉から”入ってもかまいません。先に言葉と表情を作ってしまえば、ママの気持ちが、言った言葉についてきます。そのあと、子どもの心が落ち着いてくれば、さらにママは言いやすくなります。大変なのは最初だけなのです。

 


 

【本書のご紹介】

 

[1歳~6歳]9割は「叱ること」ではありません

 

『[1歳~6歳]9割は「叱ること」ではありません』

「3つの魔法の言葉をつぶやく」「たくさん体に触れる」「名前で呼びかける」など、"子どもを叱らずにすむ工夫"が満載。あなたの「ムダ叱り」は必ずなくなります!
※家庭直販書です。一般書店では販売していません。


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【著者紹介】
東ちひろ(ひがし・ちひろ)
幼稚園講師、小学校教諭、中学校相談員、教育委員会勤務を経て、現在は「一般社団法人.子育て心理学.協会」代表理事。上級教育カウンセラー、日本カウンセリング学会認定カウンセラー、(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
心理学とコーチングを使った独自のアプローチ方法で、お母さんのための電話相談を行ない、これまでに2万件以上の実績がある。相談を受けた93%の子どもの状況が改善し、不登校児童・生徒の75%が完全に学校復帰をしている。子どものタイプに合わせた即効性のあるアドバイスは、クライアントから「たった1回のアドバイスで、言うことを聞かない子どもが"やる気"になった」と好評を得ている。一男一女の母。
著書に、『子どもが伸びる! 魔法のコーチング』(学陽書房)、『男の子をぐんぐん伸ばす! お母さんの子育てコーチング術』(メイツ出版)、『「言うことを聞かなくなってきた子」の育て方』『子どもが「甘えていいとき・わるいとき」』(以上、PHP研究所)がある。