子育ての方針で義母と対立。正直、我慢の限界......!「マザーズコーチ」の佐々木のり子さん、青木理恵さんが、お母さんの子育ての悩みを一緒に解決します。

 

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小学校1年生の息子がいますが、義母が私の子育てにダメ出しをしてきます。私はあまり病院やお薬に頼らず(もちろん、状況や様子を見て病院も行きますし、お薬も服用させます)、できるだけ食事は手作りで頑張っています。私は私なりに、本を読んだり講演会に行って得た知識を使っていますが、義母はことごとく気に入らないようです。
先日は私の母にまで電話がいき、「○○の子育て、なんとかならないんですか? 若い人は全然人の言うことを聞かないから困ったものね。なんとか言ってもらえません?」と文句を言ったそうです。私も母もまくしたてるように言われ、とても嫌な思いをしました。
私の実家は遠く、1年に1度帰省するだけですが、母は私を信じて励ましてくれます。ですが義母は同じ町内に住み、子ども達の様子も筒抜けです。夫も義母のことを責めるようなことは言いたくないのか、私をかばってくれるわけでもありません。やはり私が我慢するしかないんでしょうか?

 

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佐々木コーチ:私たちの時代もそうでしたけど、一昔前の世代の人とは、子育てだけでなくいろいろなもので価値観が違ってくるから、そこの摺り合わせはできにくいし、譲れないものもありますよね。
でも、自分の軸が固まっていない間は相手の立場に立って考えられる余裕がないし、自分の子育てにも100パーセント自信があるわけではないので、惑わされ、振り回されて落ち込んだり、悩んでしまうママは多いと思います。
この場合だったら、まずこれ以上お義母さんに振り回されないために何ができるのかを考えてみましょう。「会う回数を減らしたい」でもいい。まずはママの心を落ち着かせるという応急処置的な選択をして、少し距離をおく間に、今はズタズタになっているママ自身のケアをすることが大事ですね。
もともとポリシーを持って子育てしているママさんなら、さらにそこの部分を強固にし、揺れない、ブレない自分軸を持てるといいですね。
「軸があるママになりたい」といっても、全くブレずに生きるということは感情を持っている人間である以上、不自然な感じもしますね。全くブレないというより、ママにとって大事なのは、ブレてもすぐに元に戻ってくることができる、あるいは戻る時間が早くなる起き上がりこぼしのようになることです。

 

青木コーチ:こういう時は、「今の子育てに自信を持つために何ができる?」と自分に問いかけてみてはどうでしょう?
このママさんは「もう少し薬に頼らないための食事作りや栄養について学んでみたい」ということだったので、お子さんが学校に行っている間にできる範囲で“勉強”に取りかかりました。
本やインターネットから知識を得たり、ママ友に聞いてみたり。ストレスになっては逆効果ですので、無理のない範囲でできることを見つけながら少しずつ取り組んでいき、「私はこれでいい!」と思えるところまでたどり着けることを目指しましょう。

 

佐々木コーチ:私はお母さんの自立なくして、子どもの自立はないと思っています。お母さんがこれでいいんだと子育てをしていると、そんなお母さんの背中を見て、子どもも学んでいきますよ。

 

青木コーチ:例えば、軸のあるお嫁さんだったらお義母さんに何か言われた時にどう答えるのかということを“実践形式”で練習するのも効果的です。
ここで一つ、軸のあるママをコーチがやると、この場合はどんな会話になるのか見てみましょう。

 

義母「○○さん、熱があるんだったらもっと早く病院に連れて行かなきゃダメよ!」


嫁「お義母さん、ご心配いただいてありがとうございます。免疫力を高めることも大事だと思っていますので、38度が続くようでしたら病院に連れて行きます」


義母「あらま、早くお医者さんに見せなきゃかわいそうよ。学校も休ませなさいよ!」


嫁「お義母さん、息子を心配してくださる気持ちはとてもありがたいと思っています。でも、私はこの子が最終的に一人で生きていけるような強い子になるよう子育てしていますので、温かく見守ってくださると嬉しいです」

 

どうですか? きっと、お義母さんに何か言われたら、「分かってますから!」「もう忙しいので電話を切ってもいいですか?」と明らかに嫌そうに答えたり、形だけ話を合わせる方も多いんじゃないでしょうか?
そこを、「ご心配いただきありがとうございます」と言えたらベスト。いきなりできるようにはならないので、一人シミュレーションもいいと思いますよ。恥ずかしがらず、やってみてくださいね。

 


 

【本書のご紹介】

 

「ダメ母」の私を変えたHAPPY子育てコーチング

 

『「ダメ母」の私を変えたHAPPY子育てコーチング』

ダメダメな母親だった私たちでも、変われました! コーチングをマスターしたことで子育て上手になった二人組が、そのエッセンスを解説。

 

【著者紹介】
佐々木のり子(ささき・のりこ)
2004年1月、コーチングの手法を悩める女性向けにまとめたマザーズコーチ・ジャパンを設立(2012年3月、NPO法人化)。これまで800人を超えるクライアントの悩みに寄り添い、専門知識と2人の息子を育てた経験を活かしたコーチングが人気の『コーチング界の母』。グループで学ぶマザーズコーチ養成講座では、これまで160人を超える女性コーチが誕生している。現在では、日本のみならずニューヨーク、タイ、スコットランドで受講する女性も。国際コーチ連盟(ICF)認定プロフェッショナルコーチ、ギャラップ社認定ストレングス(強み)コーチ。

 

青木理恵(あおき・りえ)
香港、ロンドン、ニューヨークで20年近い海外生活を送るなか、コーチングだけでなく、英ロンドンのHolistic Healing College でカウンセリングとセラピーの理論およびテクニックを学び、Integrated Counselor Diplomaを取得。のべ4000時間を超えるセッションでは、コーチング技術に癒しの要素も取り入れ、クライアントを導いている。近年では、活動拠点のニューヨークで日本人女性のための学びの場、式部会も主催。国際コーチ連盟(ICF)認定プロフェッショナルコーチ。 NPO法人マザーズコーチ・ジャパン認定講師。『ニューヨークの母』として、2013年からニューヨークでマザーズコーチ養成講座を指導。