世界で一番お金儲けがうまいユダヤ人に、リッチになる真髄を教わりましょう。

 

 

「お金がすべてではない」はウソ?

 

ユダヤ人は金言で、「お金がすべてでないという連中に限って、いつまでもお金が貯まらない」と、うまく表現します。世の中に「お金がすべてでない」と言う人がいますが、ユダヤ人は彼らを、お金がないのをやせ我慢しているか、それとも、お金のもたらす効果をよく理解していない人だ、と考えるのです。

長年、厳しく迫害されてきたユダヤ人にとって、金儲けは、単に生計を立てるばかりでなく、身の安全を確保し、生き延びるための不可決な防衛手段でした。自分たちの生死にかかわるので、金儲けに専念せざるをえなかっただけに、お金について有益な金言を多く残しており、どれもがユーモラスで説得力があります。

 

ユダヤ人の金言

 

1「重い財布は、心を軽くする」

 

誰しも幸福でありたいと願いますが、お金で幸福を買えないことは確かです。裕福な家庭でも、夫との不和や子供の病気などで悩まされることがあります。金持ちだからといって、家庭的に幸せだとは限りません。しかし、お金は必ずしも幸福をもたらしませんが、幸福になることを助けてくれます。好きな旅行をしたり、ドレスを買ったり、子供の治療費を賄うにもお金がいります。このようにお金は、人を幸福にする助けとなり、なければ不幸になりがちです。そこでユダヤ人は、重い財布、つまりお金があれば、心を軽くしてくれると、お金の大切さを強調します。

 

2「貧乏になると、まず顔に表れる」

 

日本の諺では「武士は食わねど高楊枝」と、体面を重んじることを称えますが、ユダヤ人には通用しません。彼らにとってお金を儲けることは、後ろめたい行為でも恥ずかしいことでもないのです。むしろ貧乏であるほうが恥であり、まず顔に貧しさが表れると表現します。私たちは貧乏そうな顔つきを「貧相」と言い、貧乏をすると、生活態度や悩みが顔に出やすくなります。「顔を読む」というように、貧相だと、親戚に無理な頼みごとをされたり、友だちにお願いすると警戒されたりして、対人関係で損をします。この金言は、貧乏になってはいけないと教えています。

 

3「たまにしか入らない1ドルよりも目の前の1セントを取れ」

 

いつ手に入るかわからない大金を狙うよりも、わずかな金額でも、目の前の確実に入るものを手にせよと忠告します。人はじつに欲が深いものです。身近な金よりも一攫千金を狙います。ボーナスを支給されたとしましょう。今は2年ものの定期預金でも、年利0.25%でとても安い。一方、株価が上昇しているのを見ると期待してしまいます。なかには、新製品発表などで、株価が10倍になる「テンバガー」だってあります。しかし、それにつられて買っても、株価の変動は激しく、大損することも少なくありません。儲けがわずかでも、確実に儲かる定期預金に預けるほうが得なのです。

 

4「人に金を貸せば、敵を買ったことになる」

 

お金を貸すと、相手と親しい間柄や関係にあっても、えてして、期日通りに返却してくれません。そしてトラブルがしばしば起こり、その結果、相互関係がぎくしゃくして、友情や取引関係が損なわれます。友人や顧客だったのが、敵になってしまうので、お金は魔物です。親しい間柄であっても、お金は貸さないに越したことはありません。貸すにしても、口約束だけで済まさずに、借用書を取りましょう。片や、借りることは原則避けるべきです。ユダヤ人は「金を借りると笑うが、返済するときは泣く」と言います。お金を借りる悲哀をうまく表現しています。

 

5「仕事が好きな人には、仕事がますます増える」

 

どんな仕事でも、好きになって熱中すれば技能が磨かれ、その分野に精通できます。技能を身につけるには、時間と努力を惜しまずに実行しなければなりません。目標を毎日立てて、実行に移します。好きであれば身が入り、熟達に向けて、心身を傾注することになり、エキスパートとしての名声を確立できるのです。仕事には貴賤がありません。どんな分野でも、抜きん出ることです。仕事に励むと、精神的充実感と自信がもたらされます。自信がつくと、態度や働きぶりに自然に表れ、周りから信頼されて仕事の幅が広がり豊かになるのです。

 

6「レストランに行ったら、ウエーターに一番近い席を取れ」

 

これはユーモラスな表現です。単にレストランでの要領について、言っているのではありません。誰でも経験しますが、レストランで、ウエーターから離れた席に座ると、注文しようとして、手を振っても、なかなか来てくれません。ウエーターの近くにいる客よりも、後回しにされがちです。同じ金額を払うにしても、サービスが早く受けられる席に座るべきでしょう。要するに、選択を迫られたら、よく考えた上で、手近で確かなものを狙えと、リアリズムに徹することを諭しています。

 

7「君を心底から信頼するよ。だが現金で支払ってくれ」

 

お金の支払い方法は多くありますが、何にも増して現金が間違いなく確実です。小切手と違って、不渡りになる心配がない、確実な支払方法です。相手とどんなに信頼の置ける仲であっても、手形や口約束では不履行のトラブルが起こりえます。ユダヤ人は現金を「王様」と表現するほど、物事の運びを容易にする最強手段と捉えています。商品を買うとき、現金で支払う場合には、割引を要求するのが、欧米では常識となっていますし、私がよく行くお店は、壁に「カード支払いは5%余分に頂きます」と表示しています。カード払いよりも、現金払いが得なのです。

 

8「お金は稼ぐより、節約するほうが難しい」

 

「稼ぐより、節約するほうが難しい」とは、一般の認識とは逆のようですが、じつは核心を突いています。たしかにお金を稼ぐのは難しいものの、誘惑に負けずに節約するほうが、もっと難しいと強調しているのです。そこで、ものを買う前に、必要かをよく考え、買うとしても、他と比較しながら買います。買い物は、品ぞろえが豊富なうえに安い100円ショップなども利用しましょう。いっぽう、支出だけでなく、不用品の換金を考えるのです。着ない服はオークションに出し、古本も売却して処分するといいでしょう。常に節約を心掛けなければ、お金は貯まりません。一にもニにも節約する意識を持ち続けることが肝心なのです。

 

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【著者紹介】

烏賀陽正弘(国際ビジネス・コーディネーター、著述家、翻訳家)

京都大学法学部卒業。東レに入社後、国際ビジネスに従事。帰国後、同社マーケティング開発室長などを歴任。その後、独立し、現職。『ユダヤ人ならこう考える!』(PHP新書)など著書多数。

 


 

くらしラク~る「PHPくらしラク~る」は主婦が何気ない毎日をラクに楽しく過ごせるように応援する生活情報。 2016年11月号の特集は<金持ち老後vs.ビンボー老後>です。

 

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