おすわりができるようになる生後5ヵ月~7ヵ月ごろの赤ちゃん。色々なものに興味津々です。

 

おすわりのころのようす

 

おすわりができるようになると、赤ちゃんの好奇心はさらに旺盛になります。気になるものを見つけたら、それに向かって手を伸ばせるようになります。

これは、まわりの大人たちに「あれがほしい!」という意思を伝えるはじめの一歩です。

ちなみに、うつぶせの状態からきちんとおすわりの姿勢になるまでは、横すわりになったり、両手をついて上半身をもち上げたり、赤ちゃんによっていろんな道すじをたどります。

このころから、両手でおもちゃをもって遊んだり、スプーンなどの道具をもてるようになったり、赤ちゃんのしぐさはバリエーションが増えていきます。

自分の意思をはっきり表現するようにもなります。「ちょうだい」「どうぞ」などの関わり遊びがはじまって、まわりの人とのコミュニケーションが深まっていきます。

関わり遊びは、赤ちゃんが人との信頼関係を築くために、大切な役割を果たしてくれています。

 

知らない人をじっと見る

 

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だれだっけ? 知ってる人?

ママと一緒にお買い物に行ったら、近所のおばさんにばったり会ったの。おばさんがニコニコしながら、「おいで、抱っこしてあげる」と手を出してきたけど、だれだったか思い出せなくて、じーっと顔を見ちゃった。

「えーと、だれだったっけなぁ」と一生懸命考えているのに、「おいで、おいで」とうるさいから、ついそっぽを向いちゃった。悪気はないの。ごめんなさい。

すると、ママが「おとなりの○○さんよ」と教えてくれて、なんとなく思い出せたよ。えへへ、悪いことしたなぁと思っていたら、もう一回「おいで」と言ってくれたから、こんどは抱っこしてもらうことにしたの。

ママの抱っこも好きだけど、このおばさんの抱っこもやわらかくていい気持ち。なれた手つきなのは、さすが年の功。

 

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Dr. 小西'sアドバイス

個人差はありますが、生後5〜7カ月くらいになると、人見知りの兆候が現れてきます。その象徴的なしぐさが、知らない人をじーっと見つめることです。この先もっと自我が育ち、知らない人はイヤ! と激しい人見知りになっていきます。

 

器をひっくりかえす、スプーンでかきまぜる

 

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どうなるのかな? できるかな?

ごはんを食べるときは、いつもママが「はい、あーん」と食べさせてくれる。でも、そろそろ自分で食べてみたいって思うようになった。おもちゃも自分でもてるようになったし、スプーンだって、自分でできるはず。

そう思って、ママの目をぬすんで器をもってみたら、あらら、中のものがバッシャーンとこぼれちゃった。

スプーンももたせてくれないから、「あーん」を無視してハンストしてみたら、観念してもたせてくれたわ。でも、これも思ったよりむずかしい。

口に運ぶことはできなかったから、器の中をまぜまぜして遊んだら楽しかった。何回かやっているうちに、だいぶなれてきたから、次は自分で食べてみせるよ。

 

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Dr. 小西'sアドバイス

ママは大変な時期ですが、遊んでいるようでいて、赤ちゃんは、スプーンが器の中のものをすくって食べる道具だと学び、手の使い方を練習しています。手づかみ食べでもいいので「自分で食べたい」という意欲を大切に育てましょう。

 

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【本書のご紹介】

 

ママ、わたしこんなこと思ってるよ

 

『ママ、わたしこんなこと思ってるよ』

赤ちゃんは何を思っているの? 赤ちゃんの表情やしぐさに隠された意味を、赤ちゃん目線の語りとユーモアあふれるイラストで解説する本。

 

【監修】

小西行郎(こにし・ゆくお)

1947年生まれ。同志社大学赤ちゃん学研究センター長/教授。京都大学医学部卒業後、福井医科大学、東京女子医科大学を経て現職。2001年、"ヒトのはじまりとしての赤ちゃん"を学際的に研究する「日本赤ちゃん学会」を創設する。日本赤ちゃん学会理事長。著書に『赤ちゃんのしぐさbook』(海竜社)、『赤ちゃんと脳科学』(集英社)など多数。

 

【イラスト】

横峰沙弥香(よこみね・さやか)

イラストレーター。愛息との日常を描いたイラストを写真投稿サイト「Instagram」内で投稿する。フォロワーは現在16万人以上。ファッション誌及びウェブサイトなど多方面で活躍中。著書に『まめ日記』(かんき出版)がある。