恐怖のイヤイヤ期......ママ、パパの悩みは尽きません。イヤイヤ期を乗り切るためのアドバイスを、育児番組で人気のくわばたりえさん、井桁容子さんにうかがいました。

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子育て中のホンネ

 

・何を言っても「イヤ」と返す。(いいかげんにしてよね......)

・外出先で「イヤイヤ」する。(人の目が気になって恥ずかしい)

・急いでいるときに限ってイヤイヤが始まる。(わざとじゃない?)

・いつまでも「イヤイヤ」期が来ない。(うちの子だけ変わってる?)

 

「じゃ、裸足で行こう」「じゃ、パジャマで行こう」...くわばたりえ

 

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うちも、イヤイヤ期はめっちゃありました。長男も次男も。長女もこれからでしょうね。出掛けに靴下をはかない、靴もはかない、ご飯を食べたくない、エプロンはつけないなどなど。1歳半くらいから始まって、2歳半くらいまででしょうか。

長男のときは、家を出るときにイヤがっているのに無理やり靴をはかせようとしたり、雨でもないのに傘をさそうとするのをやめさせようとしたりして、何をやるにも時間がかかりましたね......。

次男のときは、靴をはきたくないなら「じゃ、裸足で行こう」、着替えたくないなら「パジャマで行こう」と、子どもがやりたいようにやらせました。そうしないと前に進まないから。すると、私もストレスがないし、子どもも笑顔で保育園に♪ 朝のガミガミが減りました。 この間もなかなか着替えないので「パジャマで行こう」と言ったら、「やだ、恥ずかしい」と自分で着替えていました(笑)。どないやねん!

 

「イヤ」と言えるようになったのは成長の証...井桁容子

 

井桁容子

一般的に「イヤイヤ」するのはよくないことと思われがちですが、「イヤ」と言えることは、心の軸が育っている証拠で、実はおめでたいこと。「こっちのほうが好きで、あっちは嫌い」という意思が育っているのです。

自分が好きなことや、気に入っていることがあるのは、生きるうえでとても大切です。今までは大人にされるがままだったけれど、「それではイヤだ」と自分を表現できるようになったわけです。

「イヤ」という言葉は、相手を否定するものではなくて、実は自分自身のことを育てていこうとする前向きな言葉なのです。

その「イヤ」を、「ダメ!」と受け入れてもらえない体験が多いと、自分の思いは叶わないものと諦あきらめ、意思もなく「はい」と答える軸のない人間に育ってしまいます。相手が変わるたびに自分の行動をコロコロ変える人になってしまい、信頼されなくなります。今は大変かもしれないけど、「イヤ」の意味をわかってあげましょう。

 

こんなふうにしてみたら?

 

・よほど危険なことでなければよしとする

子どもがイヤだ、こうしたい!と言うことは、よほど危ないとか、体によくないことでなければ、「わかった、そうしよう」と受け止めました。イエスマンになったほうがイライラしなくてすみ、子どものためというより自分がどんだけラクか!と思いました(くわばた)

 

・この時期は世間体を捨ててみる

着替えたくないという息子をパジャマのまま保育園に連れていくと、先生たちも心得たもので「はい、パジャマで登園。おはようございます」といつも通りのご挨拶。親が今の時期だけと思って世間体を気にしなければ、どうってことないんだなとわかりました(くわばた)

 

・親子の信頼関係を育てるとき

子どもは「イヤ」に相手がどう対処してくれるかを見極めています。はじめは静かに「イヤ」と言っているのに、「ダメ! 我慢しなさい」と押さえつけると、「イヤ」がどんどん大きくなります。小さい「イヤ」のときに受け止めてあげると、早く信頼関係ができてそんなに大騒ぎになりません。自分はちゃんと受け止められているという安心感が自己肯定感の育ちにつながります(井桁)

 

・「イヤ」は受け止めると長続きしない

長男のときは「イヤイヤ」を「ダメ」と押さえ込んでいて、次の行動に移るのにすごく時間がかかりましたが、次男のときには「イヤイヤ」を受け止めてあげたんです。やりたいようにやらせてみたら、それでイヤイヤが増幅するかと思いきやそんなこともなく、むしろ早く落ち着きました(くわばた)

子どもの「イヤイヤ」には必ず理由があります。「どうしたかったの?」「これがイヤだった?」「そうだったのね」と受け止めると、イヤイヤは長続きしません。頭ごなしに「ダメ」と言われると、もっと泣いて訴えないとわかってもらえない!となり、長期戦になります(井桁)

 

・イヤイヤ期がなくても心配しないで

「イヤイヤ」を言わない子は、お母さんがすごく気が利いていて、子どもが欲求を示す前に、先回りして手を差し伸べているのかもしれません。すると「イヤイヤ」を表現する必要がなくなるわけです。なので、必ずしもマイナスではありません。ただ、子どもが大人の思いを納得しない形で飲み込んでいないか、気持ちに共感してあげられているかどうかは気をつけてあげてください(井桁)

【イラスト:林 ユミ】

 


 

【本書のご紹介】

 

くわばたりえの子育ての悩みぜ~んぶ聞いてみた!

 

『くわばたりえの子育ての悩みぜ~んぶ聞いてみた!』

ママに大人気のくわばたりえさんが、信頼のあつい保育士・井桁先生にママ代表として聞く! 誰でも子育てがラクに楽しくなるヒント。

 

【著者紹介】

くわばたりえ

1976年生まれ。大阪府出身。お笑いコンビ「クワバタオハラ」のボケ担当。2009年に結婚し、2010年10月に長男、2013年10月に次男、2015年6月に長女を出産。子育て中の悩みや喜びを率直につづったオフィシャルブログ「くわばたりえのやせる思い」は、ママたちの共感を呼んでいる。子育て中もテレビ出演や雑誌連載などで活躍。育児について直接ママたちと語り合う「メガネのママ友会」を定期的に開催している。主な著書に『あなたが生まれてから』(マイナビ)、『ママの涙』(主婦の友社)などがある。

井桁容子(いげた・ようこ)

1955年生まれ。1976年、東京家政大学短期大学部保育科を卒業後、東京家政大学ナースリールームに勤務。2002年より、ナースリールーム主任。東京家政大学・短期大学部非常勤講師。日本保育協会保育実践研究企画・審査委員も務める。30年以上にわたる保育士経験を踏まえた講演はお母さんたちに人気で、テレビの子育て番組に出演するなど幅広く活躍中。2児の母。著書に『ありのまま子育て』(赤ちゃんとママ社)などがある