毎日の習慣を見直して、今日から「片づけ脳」に変わりましょう!

 

 

気づけばいつも部屋キレイ 今日から「片づけ脳」に変わろう!

 

世の中には「片づけが上手・得意な人」と「片づけが下手・苦手な人」がいます。ただ、人間なら誰でも、もともと高い「片づけ能力」が備わっているもの。その大もととなるのが脳の「ワーキングメモリ」。情報や記憶を一時的に蓄え(メモリ)、作業(ワーキング)をする脳の働きのことです。「何が必要で、何が不要か」「何をどこに置いたか」と考えながら片づけができるのは、人間に高いワーキングメモリの力があるからです。

片づけの下手な人はその力が弱まっているだけで、鍛えれば必ず片づけられるようになります。その鍵を握るのは「イメージ力」。片づけているところをイメージすることで、「片づけ脳」が育つのです。

 

・“片づけ脳”ってどんなもの?

 

脳の中で片づけに関連する部位は「前頭前野」と「頭頂連合野」。前者は段取りや判断、集中力や注意力などに関わっています。とくに重要な機能がワーキングメモリで、私たちはこれによって片づけの手順を考えたり捨てる決断をしています。後者は、遠近や上下左右など空間的な位置関係や物体間の距離、立体感の認知などに関連する部位。部屋の中や片づけ方などをイメージする際に働きます。

この2つの部位がうまく連携しているのが、片づけ脳が機能している状態です。

 

・片づけ下手になるのはナゼ?

 

皮肉なことに、片づけ脳が持っているワーキングメモリの力が、片づけ下手を招く場合があります。片づける力を持っているから、物が増えてもなんとか整理をして、しまうことができる。だから、また物を買う......となり、気づかないうちに片づけ能力の限界ギリギリまで家の中に物が増えていきます。するとそのうち、高いワーキングメモリの力をもってしても太刀打ちできなくなり「もう無理!」と片づけを投げ出してしまう。こうして「片づけ下手」が生まれるのです。

 

片づけ脳になるための○×習慣

 

×なぜ片づけられないのか原因を探してしまう

○どうすれば片づくかを考える

…個人の気質や男女の脳の違いも片づけ能力の差が生まれる原因です。ただ、気質や脳の性差はどうすることもできません。だったら、片づけられない原因を探すより「どうすれば片づくか」を考えるほうが賢明。片づいた部屋をイメージして、今の状態からその状態に変えるにはどうすればいいか解決法を探すことが、片づけ脳を鍛えます。

 

×やる気が出たときに取りかかる

○やる気のスイッチを入れる「儀式」をつくる

…脳の中で、やる気に関わる大脳基底核という部位は脳の奥のほうにあるため、実はやる気というのはなかなか出ません。そこでオススメなのが「片づけの儀式」をつくること。

深呼吸をしたり「さあ、片づけよう!」と声を出すだけでもOK。その後すぐに片づけを始める......を繰り返すうち、これが「やる気スイッチ」となり、片づけ脳が動き始めます。

 

×ひとまず目についたところから始める

○段取りをイメージしてから取りかかる

…「片づけよう」と思い立っても、すぐに片づけを始められないのが「片づけ下手」。そういう人はまず、片づけの段取りを具体的にイメージしておきましょう。それも「片づけよう」と思ったその直後にです。すると、ワーキングメモリが働いて片づけるイメージが脳に強く残るので、次に「片づけよう」と思ったときすぐに、実行に移せるようになるのです。

 

×たくさんの場所を同時にやろうとする

○3つのかたまりに分けて考える

…ワーキングメモリの記憶容量は3チャンク(情報のまとまり3つ)。片づけも、たとえば「テーブル周り」「本棚」「収納スペース」とエリアを3つに分け、それぞれの箇所で「残す」「捨てる」「一時保管」など片づけたい内容や分類方法を3つにまとめます。すると、時間配分や片づけに必要な道具が明確になって脳への負担が減り、効率よく片づけられます。

 

×イヤな気分でやる

○「楽しい」と思いながらやる

…片づけ脳の強化をサポートしてくれるのが、ドーパミン系という、やる気に関わる物質。それは、興奮したり快感や達成感を得るなどポジティブな感情がわくと脳の中に大量に分泌され、やる気が増します。したがって、片づけも「楽しい」「きれいになって気持ちいい」と思いながらイメージすることが大切。次第に片づけが好きになっていきます。

 

×三日坊主でくじける

○次の「三日連続」の再スタートを早く切る

…片づけ下手な人は、一時的に片づけられたとしても三日坊主になりがちです。でも、そこでくじける必要はありません。人はもともと三日坊主。脳がそういうふうになっているのです。大切なのは「三日も続いた、上出来!」と考え、すぐにまた再スタートすること。間をおかず三日坊主を繰り返していれば、片づけ脳は確実に鍛えられていきます。

 

【著者紹介】

篠原菊紀(諏訪東京理科大学教授)

1960年、長野県生まれ、東京大学教育学部卒業後、同大学院教育学研究科修了。専門は応用健康科学、脳科学。『「すぐにやる脳」に変わる37の習慣』(KADOKAWA)など著書多数。

 

 


 

くらしラク~る「PHPくらしラク~る」は主婦が何気ない毎日をラクに楽しく過ごせるように応援する生活情報。 2017年5月号の特集は<プロは絶対しない! NG片づけ>です。

 

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