「市販されているサプリメントを、家庭で手づくりできないだろうか?」―-そんな動機から、『身近な素材ですぐできる  手づくり健康常備食』は生まれました。

子育てに、家事に、仕事に忙しい生活のなかで、栄養バランスのとれた食事を続けるのは大変です。厚生労働省の調査によると、現代の日本人はビタミンやミネラル類が慢性的に不足しがちなことがわかっています。

 

市販のサプリメントは手軽で便利ですが、一方で、安全性や効果に疑問のある商品も出回っています。そこで、サプリメントのように継続して食べやすい「健康常備食」をキーワードに、管理栄養士の榊玲里さんに59のレシピを考案していただきました。

 

栄養素を“摂りすぎる”現代人

 

榊 さんが所属している女子栄養大学・栄養クリニックは、栄養のプロを育てる伝統ある大学のなかにあって、一般の方々や企業を対象にした個別の栄養相談を行っ ています。多くの方の栄養相談に応じるなかで新たにわかってきたのは、栄養素を“摂りすぎる”ことで健康を害する人が少なくないということです。

 

た とえば、一般的な缶コーヒー(190ml)には、スティックシュガー(3g)に換算して約6本分、炭酸飲料にいたっては、なんと約20本分もの砂糖が含ま れているのです(女子栄養大学・栄養クリニック調べ)。厚生労働省による砂糖の必要摂取量(1日)は「小さじ2杯弱(6g)」ですから、こうした飲料も適 量にとどめる必要があるでしょう。

 

そこで本書では、現代人が過剰に摂取しがちな「砂糖」と「質の悪い油脂」について、どのような商品を選び、どのくらい摂るのがよいかを解説しています。砂糖をあまり使わないデザートレシピ、質のよい油脂をじょうずに摂れるレシピも紹介していますので、ぜひお試しください。

 

手間がかからないレシピ

 

も うひとつ、レシピを考案するうえで大切にしたのは、「それほど時間をかけず、かんたんにつくれるものを」という点です。たとえば、「じゃこがらめナッツ」 なら、合わせ調味料にナッツやアーモンドを入れて煮立たせ、先に炒めておいたちりめんじゃことごまを加えて、水気がなくなるまで炒めるだけ。

 

いくら身体によくても、手間のかかるレシピでは、つくり続けるのは難しい。榊さんも編集担当にも、そんな共通の想いがありました。2人ともズボラなだけかもしれませんが……。

 

巻末には、体調に応じてレシピを探せる索引も載せています。一家に1冊、“台所の処方箋”としてお役に立てていただけたら嬉しく思います。

 

PHPエディターズグループ

綿 ゆり 

 


 

70384-1.jpg

『身近な素材ですぐできる 手づくり健康常備食』

梅びしお、鉄火味噌、酢昆布、トマト寒天、手づくりスポーツドリンク……。一品足りないとき、体の調子を整えたいときにすぐに出せる、作り置き可能な常備食レシピを紹介しています。