1月号(新年号)を作るときは、いつも気持ちがひきしまります。
新しい物をつくり出すわくわくドキドキした気持ち、いつまでも、この気持ちを忘れずにいたいと思っています。
 

 

今月号は「子どもの話し方」がテーマです。

子どもが大人になったときに、人とコミュニケーションをきちんととれる人間になってほしい。

母としてずっと願っていることです。
 

そのために、いまの家庭の中で何をしておけばいいのか、よく考えます。
 

わが家の下の娘(11歳)は、にぎやかでお話し好きで、夕ご飯の準備のときから食事中まで、本当にいっぱいいろいろなことを話してくれます。そんなにお話し好きなのに、ちょっと不器用なところもあって、大事なひとことが言えないことが、よくあります。


3歳違いの姉がおり、口げんかや言いあいをよくします。そのけんかのあとに、お姉ちゃんは、「ごめんなさい」が言えるのですが、下の子はなかなか言えません。
私はそのことがずっと気になっていました。どうしてけんかしたあとにあやまれないのかなあ、コミュニケーション下手だなあと……。
 

そんなある日、お姉ちゃんが妹からもらった1枚の手紙を、私に見せてくれました。


「さっきは、ごめんね。○○チャン(お姉ちゃんの名前)、だいすきだよ!」
 

口にだしては言えないけれど、心の中ではちゃんと思っていたのです。その中には、2人が仲よく手をつないでいる絵も一緒に入っていました。その手紙を読みながら、嬉しくて涙が出そうになりました。
 


 

子どもを見ていて、コミュニケーションがうまくとれていないなあ、素直じゃないなあと感じたりすると、ちょっと落ち込みます。まるで自分を見ているようで……。


子どもと自分とは違うんだと思うようにしていますが、つい子どものダメなところは自分のせいだと思ってしまい、自分をせめてしまうのです。
 

でも、そんなに気にしなくていいのかもしれません。
 

日々の生活の中で、ほんの少し意識を変えるだけで、「子どもの話し方」も変わるのではないでしょうか。この1月号を作りながらそんなエッセンスをいっぱい見つけました。子どもと一緒に私も成長していけたら……と思っています。
 

いま、家庭の中で子どものために何をすればいいのか、ちょっと考えてみませんか?

(京)

 

『PHPのびのび子育て』は毎月10日発売です