小学3年生の娘は、私の言ったことは素直に守るとてもいい子なのですが、自分で判断して行動することが苦手です。 

 

たとえば、学校に着ていく服が決められなかったり、友だちの約束が重なったときにどちらを優先すべきかを私に聞いてきたりと、毎日のように「ママ、どうしたらいい?」の連続です。「あなたはどうしたいの?」と聞いても黙ったままなのです。また、学校ではリーダー格の子のそばにいつもいるようです。

 

ひとりっ子のせいか、私が甘やかしてきたことが原因なのかと悩みます。自主性をもたせるために、これからどんなことをさせていけばいいのでしょうか? 
アドバイスをお願いします。


(高知県・主婦・40歳)

 

 

 

愛子先生からのアドバイス

 

「自分で決めて大丈夫」という安心感を育てましょう。


自分では何もできず、何でもお母さんが手伝っていた幼児期は終わりました。これからはお子さんの自主性を重視し、見守ることが大切です。


あなたが気づかれているように、小さい頃からお母さんが全部決めてしまい、お子さんに選択させてこなかったことが、今のお子さんの性格を育ててしまったのでしょうね。お子さん自身は「お母さんの言うとおりにしないと自分は何もできない子」と思ってしまっているのかもしれません。でも今からでも遅くはありません。お母さんがこうして気がつかれたときがチャンスです。これからは命にかかわること以外はすべて、お子さんに決めさせ、自分で判断して行動できるように、上手に導いていきましょう。


自主性をもたせるには、自分のやること、決めることに自信がもてるようになることが大切です。それには「これでいいんだ」という安心感が必要になります。着ていく服にしても、お友だちとの約束にしても、「選ぶのはあなたよ。あなたの選択は何も間違っていないから、大丈夫!」と、まずは安心感を育てるところから始めてください。そのうえで「あなたが自分で自分のことを決められたので、お母さんはとっても嬉しい」と、喜ぶ気持ちを伝えましょう。

 

◎「どちらを選んでも、あなたは間違ってないよ」

 

「あなたはどうしたいの?」と聞いても黙ったままなのは、判断に自信がもてないでいるのと同時に、考えないですむ習慣がついてしまったからかもしれません。そんなときは「今まではあなたが何もできない子とお母さんが決めてしまって、あなたが自分で選ぶ楽しさを取り上げてしまっていたのね。ごめんなさい。だから急に決めろと言われても不安なのは当然だね」と、まずお子さんの不安な気持ちに共感してみましょう。

 

さらに「もう3年生で大きくなったのだから、自分の気持ちで堂々と決めてごらんなさい」「お母さんも、いろいろ迷っちゃうときがあるから、あなたの気持ちはよくわかるわ。でもどちらを選んでもあなたは間違ってないよ」と、ひと言ひと言丁寧に伝えて安心させてください。

 

それを続けていけば、お子さんはきっと安心して自分を信じる力が増し、自立していかれますよ。ぜひ、試してみてください。 

 

 

高橋愛子(たかはし あいこ)

家庭教育研究所代表

1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研 修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。

☆高橋愛子家庭教育研究所  http://www.aiko-katei.com/

 


 

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『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。