子どもを「ガマン」させる時、受けとめる時……これは親にとって、本当に悩むところです。

上の子が6歳、下の子が3歳くらいのとき、わが家ではこんなことがありました。

 

 

ある日、用事があり、母子3人でデパートに行きました。私にすれば、その用事をすませてすぐに帰ろうと思ったのですが、帰る途中におもちゃ売り場があり、子どもたちは、そこでほしいおもちゃを見つけてしまったのです。

 

そのころ、ハムスターのマンガがはやっていて、そのキャラクターの人形がシリーズでいくつも発売されていました。その人形を、子どもたちは集めていたのです。その時に、いつものお店にはない人形があったらしく、下の子は「ほしい!ほしい!」とダダをこね始めました。

 

私の中にお誕生日や、クリスマス、何かの記念日以外、何もない時におもちゃを買うのは、何だかちょっといけないこと、という思いがあり、私は子どもたちの意見をききいれようともしませんでした。泣きながらダダをこねる下の子を抱っこし、上の子の手をひき、車に乗り込みました。

 

下の子はあきらめきれず、車のチャイルドシートの中で泣き、暴れはじめました。気になりながらも、私は、車を駐車場からだし、家へと向かいました。

 

すると、下の子はチャイルドシートからぬけだし、動く車のドアをあけようとしたのです。    「おもちゃ、買いにいく~!」とさけびながら……。

 

上の子もその声にびっくりしたのと、車のドアがあいた怖さで泣き出しました。

 

車を道路わきに止め、どうしてこんなにききわけがないんだろうというやるせない気持ちの中、泣きさけぶ子どもたちを見ていると、私も涙がとまらなくなり、一緒に泣いてしまいました。

 

家に帰って子どもたちは泣きつかれて寝てしまい、その寝顔を見ながらいろいろ考えました。私は子どもを説得することもなく、絶対に買わないと決めたことに対して意地をはっていたんじゃないか、買わないとガマンさせるにしても、もう少しやり方があったんじゃないかと。

 

いまでも、どのように「ガマン」をさせていいのか、どんなふうに受けとめたらいいのか、迷うことばかりです。でも、今号を作りながらひとつ感じたこと、それは、答えはないけれど、その時その時で、柔軟に考える気持ちを持つことが大切なのではないかということ……。

 

3月号は、そんな子どもの「ガマン」についてのアドバイスがいっぱいです。どうぞ、ご一読ください。    

(京)

 

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