毎日の生活の中では、落ち込んだり凹(へこ)んだり、メゲてしまったり、心が折れてしまったり……ということが、たくさんあると思います。では、そうした「ネガティブ」な事柄を、いつも柔軟に、しなやかに受けとめ、うつむきがちになってしまう気持ちをできるだけ前向きに保つには、どうすればいいのでしょうか?

 

そのヒントを与えてくれるのが『メゲない人のポジティブ心理学』です。

 

「コップの水」の喩(たと)えをご存じでしょうか? 喉が渇いたあなたは水を半分飲みました。このとき、「もう半分しかない……」と思うのか、「あと半分もある!」と思うのか――物事には両面の見方があることを端的に示しています。この両面の見方の後者、「まだ、あと半分もある!」と捉える心の機微を説き明かそうというのが「ポジティブ心理学」であり、近年、心理学の学術領域で、特に注目を集めています。

 

本書では、ポジティブ心理学の中でも特に、心のしなやかさを左右する「エゴ・レジリエンス」の考え方をわかりやすく説明し、「エゴレジ力(りょく)」なるものをアップさせることが「メゲない心」を育てるという考え方のもと、日常生活の中で心がけられる、エゴレジ力アップの方法=前向きになれる自分のつくりかたを、読みやすいかたちで紹介しています。

 

「エゴレジ力」は、

私は友人に寛大であると思う

私は人より好奇心が強いと思う

私は「たくましい」と思う

 

など、13の項目で計ることができます。そして本書では、13それぞれの項目について1章ずつ、毎日の生活の中でその力をアップしていくためのヒントを紹介しています。

 

また、将来を担う子どもたちにも、この「エゴレジ力」は、ぜひとも身につけてもらいたいものです。本書では、「子どものメゲない心を育てる」ための方法も紹介しています。

 

暗い、暗いと嘆くより、すすんであかりをつけましょう――人間社会の成熟にともなって、今、「生きづらさ」が世界中に蔓延しています。しかし、そうした中にあっても、本書が、みなさま一人ひとりの「幸せな人生」を謳歌できるための一助となれることを願っています。

 

PHPエディターズ・グループ

 

【出典】 『メゲない人のポジティブ心理学』 (PHP研究所)

 

【著者】  小野寺 敦子