『「続ける力」をもてる子に』の著者・石神明生先生は「幸せなお母さんの会」の代表として、日々、悩めるお母さんの相談にのっておられますが、もともとは一般企業で人材育成や社員教育を担当していた経験をおもちです。

 

そのときに、《自信をつけた人間の能力は爆発的に開花する》ということを知り、それには「認めること」「褒めること」がもっとも重要だと感じたそうです。

 

そういった、人の「意識の違い」がその人の行動や結果に大きな影響を与えること、なおかつ、それは本人次第ではなく周りの人たちの影響を大きく受けることを知り、そんな考え方や意識を子どもの頃からもたせてあげることができたら、その子はとても楽しい人生をおくれるのではないか、と思われたのが今から25年前-。

 

そして、ご自身の3人のお子さんの育児に生かし、その結果、「意識の力」を培うことが子育てにおいてとても有用であると実感されました。

 

また、「認めること」「褒めること」はもとより、育児においてはそれ以上に重要なことがあることに気づかれます。それは「子どもが安らげる状態を整えること」でした。そのことを、先生は「包む」とおっしゃっています。

 

『子どもを柔らかな羽毛で包むように。

 

ふんわりしたスポンジで包むように。

 

あたたかい毛布で包むように。

 

そんな環境が育児の過程では必要なのです。

その環境とはお母さんのこころの状態なのです。

 

お母さん自身が自分を認め、自分の存在価値を認め、自分を褒めることができるようになれば、どんどん気持ちは変化してきます。

 

お母さんの心はみたされます。

 

気持ちが落ち着いてきます。

 

そして、どんどん素直な気持ちになってきます。

 

その時には子どもを包む状態ができているのです。』

 

石神先生は、成長期にある子どもたちに「継続」の素晴らしさを伝えてあげたい、続けることの先に待っている「楽しさ」「面白さ」を味わわせてあげたい、と願っておられます。

 

そのためにも、お子さんを育てる過程で大切な「認めて」「褒めて」そして「包む」という子育ての極意をお伝えしたい思いでいっぱいです。

 

PHP研究所 教育出版局教育出版部

宇佐美あけみ

【出典】 『「続ける力」をもてる子に』 石神明生著 (PHP研究所)