「だめ!」「やめなさい!」「じっとしていなさい!」

日々、子どもと接していると、アクシデントの連続に、思わず叱りつけてしまう状況があることでしょう。そんなときは大抵、冷静でいられず感情のままに叱りつけていて、あとで言い過ぎてしまったのではないだろうか、逆効果になったのではないかしらと気を揉むことがあるのではないでしょうか。

 

叱られたことに対して、子ども自身は何を感じているのでしょうか。

しつけやその子のためを思って叱ったとしても、親の叱り方次第で、結果的に子どもの心が痛めつけられることがあります。

 

子どもが傷つく叱り方は、たとえば怒りにまかせて吐き出した言葉、邪険にしてしまった言葉、ため息とともに口をついて出た言葉など。負のイメージを与える負の言葉といえるでしょう。親にしてみればそんなつもりはなくても、イライラした感情や否定的な考え方は伝わり、一歩間違えれば、受けた子どもは生涯にわたって自分に対する負のイメージを拭い去れなくなるのです。だからこそ、叱ったあとのフォローとタイミングが大切です。

 

『叱ったあとの「ひと言」で子どもが変わる』では、子どもにダメージを与える叱り方を具体例とともに挙げ、子どもがどう傷つくのか、心の変化などを解説しています。そのうえで、傷ついた子どもに対してその後、親がどのように接すればフォローすることができるのか、言葉のかけ方や触れ合い方をわかりやすくアドバイスしています。

 

大人は、自分たちの都合で子どもを叱りつけてしまいがちです。けれど、子どもがなぜ叱られるような行動をとるのか、子どもの目線や成長の段階を知ることで親がとるべき対応がわかります。

 

叱ったあとだからこそ、保護者の方の気持ちがきちんとお子さんの心に届くよう、本書がお役に立てればと思います。

PHPエディターズ・グループ

 


 

【出典】 『叱ったあとの「ひと言」で子どもが変わる』 (PHP研究所)

 

【著者】

金盛浦子 かなもりうらこ

東京都生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒業後、小学校教諭を経て、東京教育大学教育相談施設および聖マリアンナ医科大学精神神経科、東京大学付属病院分印神経科において、研究生として心理臨床経験を積む。1978年東京心理教育研究所開設、1990年自遊空間SEPY(セピィ)主催。2002年東京都よりNPO法人として認証を受ける。SEPY倶楽部代表理事。臨床心理士、認定カウンセラー、芸術療法士。カウンセリングのほかにも自律訓練法、呼吸法、氣功法を通じて、傷ついた心を癒し、自分らしい幸せな人生が送れるように、心をほぐすレッスンを行なっている。著書に『甘え上手は幸せ上手』(文藝春秋)『不安はあなたの生きる力』(佼成出版社)『たのしい子育ての秘密』(クレヨンハウス)『傷つきやすいあなたに贈る本』(青春文庫)『「男の子」って、どう育てるの?』(PHP研究所)『人間関係のいい子に育てる本』(カンゼン)ほか多数。