『かわいい「フルーツ飾り切り」』の著者・笹井昭彦先生は、京都で80年の伝統をもつクッキングスクールの講師。家庭料理を教えるかたわら、講演活動や食育活動にも携わっておられます。子どもが喜んでくれる、また家族が喜んでくれる料理の工夫について、制作中にお伺いしたお話を紹介させていただきます。

 

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―― 笹井先生は、ふだん調理師を目指す方から一般の主婦の方まで幅広く教えてらっしゃいますが、この本では何を意識されましたか?

 

笹井先生 それは、読者の方が一般の家庭の主婦である、ということです。飾り切りというと、包丁のプロが見せるワザのように思われがちですが、決してそんなことはなく、ふだんの料理に気軽に使えるものを意識して考えました。

 

―― 確かに、朝ごはんやお弁当、おやつに使えそうなものばかりですね。

 

笹井先生 見栄えもよく、お子さんやご家族の方が喜びそうなものをイメージしました。フルーツは添え物にされることも多々ありますが、飾り切りひとつで料理全体が華やかになりますよ。「食べたい」と思わせるんですよ。これも立派な食育ですね。

 

 ―― ほかにも何か工夫されていることはありますか?

 

笹井先生 切りやすさ、食べやすさも意識しました。いくらキレイでも、スゴイなと思っても、実際には食べにくかったり、作れなければ意味がありませんから。

 

 ―― 私も挑戦してみました。器用なほうではないので、ドキドキしながらチャレンジしたのですが、「木の葉りんご」「チェッカーリンゴ」など、けっこうお手本どおりにキレイに仕上がってビックリしました。

 

編集G氏 私も小学2年生の子どもに「花形キウイ」を出してみました。いつもの輪切りから、ほんのちょっとの違いなのですが、花形に子どもは大喜び。親としての株が少し上がった気がしました。

 

  ―― そうそう、母親としてちょっぴり自慢できますよね。

 

編集G氏 それにフルーツの旬も、気にかけるようになりました。いつもあると思っているフルーツでも、品種によって出回る時期がちがうことも知り、勉強になりました。

 

笹井先生 特別な道具もいらないし、気軽にやってみてほしいと思います。紹介している通りの切り方でなくてもいいんです。切り方もアレンジしやすいように工夫したつもりです。自分なりのアイデアで新しい発想の飾り切りを、ぜひ楽しんでください。

 

―― はい。同じフルーツでもバリエーション豊かに紹介されているので、どんどん試して、

子どもの笑顔、家族の笑顔をみてほしいと思います。ありがとうございました。

 

 

聞き手:PHP研究所 教育出版局教育出版部 宇佐美あけみ

 


 

【出典】 『かわいい「フルーツ飾り切り」』 (PHP研究所)

 

【著者】

笹井昭彦 (ささい あきひこ)

ラ・キャリエールクッキングスクール 室長

西洋料理専門調理師・給食用特殊料理専門調理師・調理技能士

調理師専門学校卒業後、ホテル、エアーケイタリング会社に勤務ののち、学校法人大和学園 京都調理師専門学校に入校。西洋料理教育に携わる。その後、グループ校ラ・キャリエールクッキングスクールにて、家庭料理を教えるかたわら、企業コンサルティング(メニュー開発など)、講演活動、食育活動も手がける。