年中の息子は、普段は優しく、1歳半の妹と仲よく遊んでいます。お話も大好きで、大人の話をよく聞き、理解してくれます。ただ、一度気に入らないことがあると一気にかんしゃくを起こし、周りの話が耳に届かず、「ヤダ」「ダメ」と大声で叫ぶのです。時にはたたいたり、けったりすることも。 

 

こちらは何が原因なのかわからず、しばらくして落ち着いてからゆっくり話を聞くようにしているのですが、余裕がない時などは怒鳴り返してしまいます。周囲に親子の声が響き、恥ずかしくなり、その日は自責の念でいっぱいになります。


息子がかんしゃくを起こした時はどのような対応をしたらよいのでしょう? また、普段から気をつけるべきことがあれば教えてください。
 

(愛知県みよし市・主婦・34歳)

 

 

愛子先生からのアドバイス


  子どもが何をがまんしているのか、そこを見ていきましょう

かんしゃくは怒り、寂しさなどが凝縮されて起こるものです。息子さんは、何かをがまんしているはずですよ。何が原因なのかわからないのは、「かんしゃくを起こした」という事柄だけを見ているからです。事柄ではなく、どうしてこの子がそういうことを起こすのか、子どもの思いをしっかり察知しましょう。

 

◎「何が気に入らないの?」「何が悔しい?」 

それには息子さんの気持ちに身を浸して観察してみることです。そして「何が気に入らないの?」「何が悔しい?」と聞きながら、ていねいに気持ちをすくいとってください。「ヤダ」「ダメ」の中にはいろいろな思いが含まれていると思います。合わせて、あなた自身が何かをがまんしていないかも見直してみてください。母親が、夫や義父母に不満をもっていたりすると、必ずと言っていいほど子どもの様子に表われます。原点に戻って少し整理してみてはいかがでしょう。


問いかけながら、お子さんに答えを出してもらいましょう。焦らず、慌てず、あきらめず、「苦しめてごめんね」とゆとりをもって抱きしめてあげましょう。もしかすると妹さんのように「ボクも甘えたい」と思っているのかもしれませんね。
 

 

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高橋愛子(たかはし あいこ)

家庭教育研究所代表

1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研 修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。

☆高橋愛子家庭教育研究所  http://www.aiko-katei.com/

 


 

  

『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。