「ねえ、おじいちゃんの家まであと何分?」

 もう何度目だろうか? しつこく聞いているのは僕だ。

 

「うーん、あと20分くらいかな。着いたらごちそうだよ」

いやな顔ひとつせず、しかし、しれっと5分足しているのは母だ。

 

僕は「待てない子」だった。

しかし、母のこの作戦が功を奏したのか、少しずつ解消していった。

 

「ねえ、どうしてうちだけゲームを買ってくれないの?」

 

このセリフも何度繰り返されたことか。スピーカーも同然だ。

「だって、あなたがゲームしている顔、怖いんだもん。背中も丸まってるし」

 

そんなことを言われても、僕はどうしてもゲームが欲しかった。

何とか父の知人にゲーム機を譲ってもらったり、誕生日に自分でお金を半分出して買ってもらったりと、粘って粘って手に入れることができた。

 

しかし、母の言葉が呪文のように効力を発揮したのか、大学生在学時に自然と「足を洗う」ことになった。

 

押さえつけたり、甘やかし過ぎてしまったりとバランスがとっても難しいですが、数年先を見据えて、ここぞというときには毅然とNOを提示することも必要なのではないでしょうか?

 

すくなくとも、僕はそんな母に感謝しています。

 

『PHPのびのび子育て』7月号のテーマは「ガマン」。

あなたとお子さんの「ベストバランス」を見つけてくださいね。

 

どうぞご一読くださいませ。

 

 

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