育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ先生に執筆いただいた家庭直販書『13歳からの「男の子」の育て方』から、思春期の男の子によくある目につく行動について、母親としてどのようなスタンスで対処したらいいかをご紹介しています。

 

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勉強も部活もテキトー。無気力に感じられる


部活に打ち込むあまり学業がおろそかになったり、ゲームに夢中になって部活をサボったりという失敗は、だれにでもあります。失敗したときに何がまずかったのかを分析して、次から繰り返さないようにするのが男の子の成長の法則です。

 

しかし、何に対しても無気力という場合には、注意深い観察が必要です。

 

好きな女の子でもできて、のぼせているのならかわいいものです。中高生の恋愛はたいていの場合サイクルが短いですから、ほうっておいてもどうせそのうちフラれて目が覚めることがほとんどです。

 

そうでもないというときは、「自分は何者なのか。自分はどうしたいのか。自分はどこに向かっているのか」という問いに対して途方に暮れてしまっている状態なのかもしれません。「勉強なんかして何の意味があるんだ?」「学校に行ってどんないいことがあるんだ?」なんて自問自答を繰り返しているのかもしれません。ハムレット状態です。

 

この場合、見ているとハラハラドキドキしますが、自分の力でくぐり抜けてくれることを待つよりほかありません。助けを求められたら、もちろん全力で寄り添いますが、基本は自力で脱皮してもらいます。それを信じて見守りましょう。

 

また、子は親の鏡ということもあります。

 

週末にお父さんが「疲れた~、疲れた~」とゴロゴロしてばかりいて、お母さんが日々の生活の文句ばかりを言っていたら、子どもだって生きる活力を失ってしまいます。「どうして大人がダラダラしているのに、自分だけがんばらなきゃいけないんだ?」という疑問は解消できません。

 

子どもに無気力を感じたのなら、まず親自身が気力をもって生活することを心がけなければなりません。

 


【出典】『13歳からの「男の子」の育て方』 (PHP研究所)

 

 

【著者】

おおたとしまさ
育児・教育ジャーナリスト。心理カウンセラー。
子どもの誕生をきっかけに「今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と会社を辞め、育児・教育をテーマに執筆・講演活動を開始する。父親による育児・家庭教育、子育て夫婦のパートナーシップ、子どもの叱り方・しつけ方などをテーマに、新聞、書籍、雑誌など、幅広い分野に寄稿をする。また、心理カウンセラーとして、全国の父親から子育ての相談を受けている。
著書に、『男の子 育てにくい子ほどよく伸びる』(主婦の友社)、『男子校という選択』(日本経済新聞出版社)、『パパのトリセツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。