毎日、夫や子どもに尽くしていると、いつのまにか自分のことが置き去りになってしまい、「自分のワクワクできること」がすぐには思いつかないかもしれませんね。そんなときは自分の心の声に耳を傾けるために、ちょっとしたワークをやってみましょう。

 

まずは横書きのノートを用意します。そして、ノートの見開き左側に「自分の好きなこと」を、右側に「嫌いなこと」思いつくままに書き出していきます。
別の見開きには、左側に「自分がやりたいこと」、右側に「やりたくないこと」を書き出します。毎日それを見ながら、思いつくままに書き足していくのです。

 

mama&kussyon540.jpg

 

「ああ、昔はアクセサリーを作るのが好きだったなあ」
「最近、映画に行ってないな、よく見に行ってたのに」
「バンドやってたとき、すごいアドリブが決まって最高の気分だったな」

 

こんなふうに、いろいろなことが思い出されてくると思います。
そうした「ワクワク感」をよみがえらせることが、このノートのねらいです。

 

主婦だけでなく、たいていの人は、親の価値観、先生の方針、世間一般の常識にまみれて、「こう生きなきゃいけない」「こうあるべきだ」という考え方に、縛られていることが多いものです。その中にいると、自分は何が好きなのか、どう生きたいのかを考えられなくなってしまうのです。
 

自分がワクワクしていたときのこと、輝いていたときのこと、成功した体験などを振り返り、「なぜ自分がそのとき輝いていたのか」「当時は、どういう状況だったのか」と考えをめぐらすと、あなたの主体性が育まれ、どう生きたいのかが見えてきます。

 

【レッスン3】心の声に耳を傾けよう


「私って、なんのために生きているの?」
毎日の暮らしの中でふと疑問が湧いたとき、はるかさんのように「これが私の役割だし」と、自分の感情にフタをしてしまうことがありませんか?
考え始めるとドツボにはまってしまいそうで、「いやいや、考えても意味がない!」とムリやりそんな思いを振り払い、見て見ぬふりをする――。それでも心の中にはモヤモヤがたまっていきます。そのままにしていると、いっかそのモヤモヤが爆発してしまうことも! そうなる前に、自分の心の動きをアウトプットすることが大切です。


おすすめしたいのは、日記を書くこと。
その日あったことを記録するだけでなく、それについてどんなふうに思ったのかを書きとめましょう。

「育児放棄のニュースを聞いて、子どもがかわいそうだと思った」
「環境問題について、ニュースではこう言ってたけど、私はこんなふうに感じた」

このように、自分が何を考え、何を感じているかを把握することで、自分の感情に敏感になることができます。

 

もうひとつ、心の声に耳を傾けるアウトプットの方法があります。
それは「もう一人の自分と対話する」ことです。

 

たとえば、大恋愛の末に結婚した夫が、今ではまったく自分の話を聞いてくれないことにモヤモヤしている――。そんなはるかさんの場合は、こんなふうに問いかけてみます。

「そのモヤモヤをじっくり味わってみて。どんな感じがする?」
「なんだか大切にされてない感じがする」
「そうか、大切にされてない感じなんだ。じゃあ、どういうふうにしてほしい?」

 

自分に向けて、もう一人別の自分として問いかけるような感じで、対話をしてください。すると「なぜ、自分がこういう気持ちになっているのか」「本当はどうしてほしいのか」というような自分の中に湧いてくる感情や欲求と、素直に向き合うことができるようになります。

 

【出典】『いくらがんばってもほめられない時に読む本』 (PHP研究所)

 

 

【著者】

谷口祥子 たにぐち・よしこ

米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー。
日本コーチ協会・正会員。
1967年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。広告制作会社、ITベンチャー会社を経て、2004年にプロコーチ・セミナー講師としての活動をスタート。「ほめ方の極意セミナー」を主宰するほか、講演、執筆など幅広く活動中。『あたりまえだけどなかなかできないほめ方のルール』(明日香出版社)『ロベタでもうまくいく! ほめ方の極意』(講談社)『自分ホメ――毎日が100%輝く魔法の言葉』(集英社)など著書多数。
※ホームページ http://bee-hive.biz/