親の考える「男らしく・女らしく」を子どもに押し付けない

子育てネット
2023.04.03 16:07 2023.04.03 16:01

手をつなぐ小学生

子どもの友だちやママ友同士の悩みに、体験に基づく解決策を紹介します。

※本稿は子育てネット著『こんな時どうする? 「子どもの友だち」「ママ友」づきあい』(PHP研究所)から一部抜粋・編集したものです。

子育てネット
子育てネットは、「私たちも何かできるはず」「私たちだからこそできることがある」と、平成元年に5人の女性によって結成。それぞれのメンバーが経験やホンネ、生活着としての視点を活かす「プロジェクトチーム」として、雑誌や単行本の出版活動などを行っている。

著書は、『お母さん次第でぐんぐん伸びる! 長男の育て方』(メイツ出版)、『男の子のなぞ!』『発達障がい児の子育て―ママたちが見つけた大切なこと―』(大和書房)、『3歳までの子育ての裏ワザ』(PHP研究所)等、多数。

ふがいないわが子! 女の子に泣かされる

泣いている子ども

長男は、小学校に入ってから時々「学校に行きたくない」ということがあった。理由を聞くと、これといった決定的なものはなくて、あれやこれやの積み重ねが許容量をオーバーしてしまうという感じ。

その中のひとつが「女の子にこてんばんにやりこめられる」というもの。え~? よく聞いていてみると、ドッジボールで息子とユウマ君とで審判をやったという。ユウマ君はクラスでもムードメーカー的な人気者。

スポーツマンで特に女子たちからの人気も高い。当然、あまり抵抗しそうもないうちの息子に、審判に対する抗議が多く、しまいには「ボケ!」とまで言われたらしい。

自分の育て方がいけなかったのか

頭を抱える男の子

「なんで、はっきり言わないの! 審判なんだから、自分がこうと思ったことを簡単に撤回する必要はないし、してはいけない! 自分に自信を持ちなさい! はっきりNO! と言いなさい」と声を荒げる私に、息子はボソッと「女の子にひどいこと言えないよ」。

うちは男ばかりの3人兄弟。だから、将来、女の子を「モノ」のように扱うヤローにはなってほしくなくて、「女の子は守ってあげるべき相手」と口をすっぱくして言ってきた。それが、アダになったのか……。

日ごろ、息子にはついかミガミ言ってしまうから言い返せない子にしてしまったのかもしれない。私が「ボケ」扱いしているから、自分に自信が持てなくて、オドオドしてしまうのかもしれない……。すごく悲しく、切なくなってきた。