
こみあげるたびに「おいしい」を~PHPのびのび子育て編集者のつぶやき
「ねぇ~、ごはんまだ~?」
17時45分、ドタドタと階段が鳴り、お腹をすかせた僕が下りてくる。
「もう少しよ。待ってて」
返事をする母。手際よく手を動かしている。きびきびと、でもどこか笑顔。
台所に入り込む僕。
手伝うわけでもなくチョロチョロするだけ。
トントントンッとリズミカルな包丁の音が響いています。
――晩御飯は18時から。いつも決まった時間。
わかっていても待てませんでした。楽しみすぎたから。
家族が舌鼓を打つ中でも母の仕事は終わりません。
食卓におかずが一品、また一品と満たされ、彩られていきます。
席に着くのは僕の「ごちそうさま」のあと……。
う~ん、今考えてみるとものすごいことです。
もう苦行です。ぜんぜん当たり前なんかじゃありません。
それなのに、どうして母は笑顔でいられたのでしょう?
疲れている日も、気が乗らないときもあったはずなのに……。
きっと、たぶん、おそらく、
家族の喜んだ顔が見たかったから。
おぼろげですが、なんとなくその気持ちがわかるようになりました。
だから、せめてこれからは、
こみあげるたびに「おいしい」を伝えたい、そう思います。
PHPのびのび子育て11月号の特集は「子どもは『脳』より『腸』で伸びる」です。
あなたの「手間隙」は余すことなく、お子さんのカラダとココロの栄養になります。
(朋)
『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。
11月号(10月10日発売)の特集は、「子どもは『脳』より『腸』で伸びる」を予定しています。
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