“朝だけ家事”というのは、朝の30分を集中した家事時間に充てることで、忙しい日々の生活をキレイにラクに、しかも自分時間も作って充実したものにしようという家事術です。
 

 

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忙しい朝は、分刻み、いえ、秒刻みでスケジュールを回さなければいけないので、家族を送り出す準備だけで手いっぱいなはず……。そこに少し早起きして家事を30分プラスするなんて無理、と多くの方が思われたのではないでしょうか?


わたしも初めはそう思ったのですが、世の中には同時進行で朝の家事をこなしている人や、少し早起きしてがんばっている人もたくさんいます。なぜでしょう?
 

それは、朝に家事をするとメリットがたくさんあるからです。
 

仕事などで日中に家事をできない人は、家事は別の時間帯にシフトするしかありません。ではどこへ家事をする時間を持っていくかといえば、朝か夜です。わたしも以前はそうでしたが、朝はバタバタするのでなんとなく“夜家事”派になっていきやすいようです。
 

でも家事を朝か夜かにするなら、絶対に朝がよいです。何といってもしなければいけないことが、一日がスタートする前に終わっているからこそ、自分の自由な時間ができるのです。
 

では、わたしのおすすめ“朝だけ家事”にのっとって、朝にする家事の特性や朝に向いている家事のメリットをご紹介していきます。
 

毎日しなければならない家事は、大きく「掃除」「洗濯」「料理」の三つに分けられます。いい換えれば、それ以外の家事は、毎日する必要がないのです。しかも、少し頭を使って家事をすれば、これら三つに毎日じっくり取り組まなくてもよいのです。
 

今までの家事に追われていたやり方とは違い、戦略的にこなしていくわけですが、この時にそれぞれの家事の作業工程を“パーツ”に分けて考えます。例えば、洗濯なら、洗う、干す、しまう。掃除なら片づけ、(掃除機がけやモップなどの)掃く、拭く。掃除には“場所別”という分け方もあります。
 

こうしてバラバラにしておいてから“三つの家事”にこだわらず、パッチワークのパーツを組み合わせていくように段取りをして、総合的に仕上げていくセンスが“朝だけ家事”にはとても重要です。また、後で詳しくお話ししますが、パーツに分ける考え方を身につけておくと、家族と家事分担をする時にも役立ちます。
 

それでは、“朝だけ家事”ならどのようなよいことがあるのでしょう?

 

朝は自分や家族の支度もあり雑事が多くて焦りもありますが、送り出すまたは出かけるという締め切りがあることで、かえって集中力がアップし、ちょっと多めの家事量もこなせるのが特徴です。夜と違って疲れが取れていて元気なぶん、少し早起きして緻密な段取りを考えたり、家事を同時進行させるといったパワフルな作業も効率的に回せます。
 

向いている家事としては、家事の段取りや計画、家族の行動やその準備計画を具体的に考えたうえで、“朝食だけでなく夕食の下ごしらえを並行してする”“ゴミ出しついでに玄関を簡単に掃除する”といった同時進行作業や、“アイロン要らずに仕上げるよう考えて洗濯物を干す”といった頭脳作業です。

 

朝を中心に考える“朝だけ家事“では、夜は朝の家事を成功させる準備時間。夜の作業としては、“食事の後始末の流れでシンクやコンロ回りを拭く”“翌日着る服と靴、持参物などの身支度を完了させる”“入浴の脱衣ついでに洗濯機を回す準備をする”“リビングに散らかった物を定位置に戻す”などの流れにのって行なえる“ついで家事”が向いています。“ついで家事”で散らかりや小さな汚れをなくしておいて、“朝だけ家事”へつなげる時間と考えてください。


そして“ついで家事”でも、ここまでやってきたスリム化が活きてきます。自分の手に負える量の物と家事になっている時点で、リビングの散らかり防止や掃除は「家事をするぞ!」と力むほどの作業ではなく、いってしまえば歯磨きのレベルの“習慣”になるというベースができているのです。

 

初めに紹介した家事上手な人は、こういう流れを自分で作り上げているから、「今日は拭き掃除だけちょっとがんばるのよ」「今日は下ごしらえだけがんばる日なの」なんて涼しい顔で暮らしていくことができるのです。でも“朝だけ家事”をマスターすれば、あなたもこの境地に達することができます。

 


 

 

【出典】

ラクしてちゃんとした暮らしができる!
『魔法の“朝だけ家事”』

 


朝だけ家事”は、少ない時間と労力で、最高の成果を生み出す家事術です。朝の30分で段取りよく掃除・洗濯・調理をすることで、ラクして暮らしを快適にする方法を紹介しています。

 

 

 

 

 


 

毎田祥子(まいだ・しょうこ)
家事アドバイザー・ハーバルセラピスト
大学卒業後、日本IBM株式会社勤務を経て専業主婦に。主婦になって家事で苦労すると同時にその楽しさも知り、勉強や模索を続けるうちに生協や企業広報等の編集に携わり、全国各地での取材を通して家事のノウハウや食品・生活用品の知識を深める。2003年からはAll Aboutの家事ガイドをはじめ、家事情報の専門家として監修や執筆等を行なう。現在もなお、「家事とは?」「両立とは?」を追究中。一児の母でもある。
著書に『いつのまにか家事上手になるシステム家事のすすめ』(家の光協会)などがある。