
知っていると知らないとでは大違い! 大学に行かせるお金の貯め方
「子どもを大学まで行かせたい」。
親としてはごく普通の願いですが、それを叶えるための準備はしていますか?
たとえば、大学までオール国公立進学かオール私立進学かで、教育費の差はなんと3倍以上にもなります。
進路によっては家計を大きく左右するからこそ、「こんなはずじゃなかった!」といざとなってあわてないよう、教育資金は余裕を持って貯蓄しておきたいもの。
とはいえ、まだ先の進学費用のためにほかの生活費を切り詰めるのはちょっと……、と躊躇する気持ちもわかります。
今の時点から大学進学までにおよそいくらぐらい必要かが把握できれば、貯蓄プランもぐんと立てやすくなります。ファイナンシャルプランナーであり、2児の母親でもある氏家祥美先生が執筆された家庭直販書『大学に行かせるお金の貯め方』では、子どもの年代に応じて、大学進学までの具体的な教育費と貯蓄プランを紹介しています。
効率よく教育資金を準備するために、氏家先生が提案するのは次の3つのステップです。
1. ライフプランを立てる
家計の支出のうちで大きな割合を占めるのが教育費と住宅費。
部活や塾など目先の教育費が一番かかる、中・高校生の時期に、住宅ローンも増えて、家計を圧迫……。あるいは、教育に十分お金をかけたいのに、先に購入したマイホームのローン返済のために教育資金が不足……。
そんな事態を避けるためにも、ぜひ家族のライフプランを立てて「お金の流れ」を把握しましょう。そうすることで「お金のかかり時」「お金の貯め時」がわかります。
2. 大学進学までにかかる教育費を試算する
幼稚園から大学まで、国公立と私立をどのように組み合わせるかによって、必要な教育費は大きく変わってきます。本書ではそれぞれの学校で平均いくらかかるのか、子どもの年代別に具体的な教育費を提示するとともに、各年代の「お金事情&注意点」を掲載。
また、大学合格までのスケジュールや、子どもが大学に入って一人暮らしした場合の費用、卒業までにかかる教育費なども詳細に紹介し、シュミレーションしやすいよう工夫しています。
3. 教育資金をどうやって貯めるかを考える
大学進学費用の準備期限は高校3年生の秋ごろ。それまでに必要額を用意しておくのがベストです。ゴールからさかのぼって毎月の貯蓄額を算出し、積立形式で貯めていくのが一番と氏家先生はおっしゃっています。本書では「家計の支出を見直して貯める」、「自動積立や財形貯蓄などで貯める」、「学資保険で貯める」、「投資で貯める」など、教育資金の貯蓄方法をわかりやすくご紹介。ご家庭のライフスタイルに合わせてぴったりのプランを選びましょう。
いかがですか? これだけでも、漠然としていた「将来の教育費」が少しリアルに実感できてきたのではないでしょうか。
本書ではさらに詳細なデータや情報を掲載して、「大学に行かせるお金の貯め方」を詳しく指南してくれます。また、巻末には記入式の試算表やライフプラン表もついているので、「わが家のプラン」作りに役立ちます。
「教育資金の準備は早ければ早いほど負担が軽くなりますよ」と氏家先生もおっしゃる通り、本書を読み終えたときから、親子が幸せに暮らせる未来への貯蓄をすぐにスタートさせてみませんか。
PHP研究所 教育出版部
【出典】『子どもの年代別 大学に行かせるお金の貯め方』 (PHP研究所)
【著者プロフィール】
氏家祥美 うじいえ・よしみ
ハートマネー代表。ファイナンシャルプランナー。立教大学卒業後、旅行代理店、専業主婦を経てファイナンシャルプランナーの資格を取得。女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」の代表となる。All About「女性のためのお金入門」ガイドを務めるほか、女性誌にも多数登場。仕事や家族の暮らしにも目を配ったライフプランの作成と家計の見直しが得意。2児の母でもある。
監修本に『手取りが減った人のお金のルール』(主婦の友社)などがある。
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