忙しくて、なかなか子どもとあそんであげられない......。そんな時に便利な電子メディアですが、頼りすぎるのはNGです!

 

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現代の親子の関わりとあそび

 

現代の子育ての課題のひとつは、コンピューターやスマートフォンの普及にともない、実際に子どもに向き合わず、電子メディアなどに頼って子育てをされている親御さんが多いことがあげられると思います。実際、スマートフォンで子守りをしている人もよく見かけます。これでは親子のコミュニケーションは成立しません。もちろん忙しい時間帯に「テレビを観て、待っててね」ということは理解できますが、四六時中、テレビやタブレットに頼ってしまうのはいかがなものでしょうか。

 

先日、あるお父さんが「うちの子どもは1歳ですが落ち着きがないんです。どうしたらいいでしょうか?」とおっしゃいました。私はそういう言葉が出てきたことに驚きました。1歳の子どもなのだから、多少じっとしていられないのはあたりまえで、何の心配もありません。子どもは、乳児のときから親御さんが声をかけたり関わってあげることが何よりも大事です。赤ちゃんはとても敏感で、親の表情や様子をちゃんと見ていて、声や態度を見て育っていくもの、生き物として向かい合うことこそ大切なのです。

 

以前読んだ本には「幼少期に親子の関わりが極端に少ないと、子どもの脳の発達に大きな影響を与える」と書かれていました。親がたくさん関わって育てた子どもとそうでない子どもとは、脳の発達が違うというデータも出ています。

 

けれども、共働きや核家族が多い今、仕事をしていて子どもと関われる時間が十分もてないという親御さんも多いでしょう。そんな方には、たとえ30分でも、10分でもいいので、子どもとしっかり向き合う時間をつくっていただきたいと思います。何も特別なことをしなくても、料理をしたり、食卓を整えたり、洗濯物をたたんだりといった家事を子どもと一緒に体験してみましょう。彼らには家事も十分に楽しいあそびなのです。時間がかかったり、上手にできなくても、そんなことは大したことではありません。少しだけ心に余裕をもって見守ってあげてほしい。子どもはこうした小さい頃の体験をずっと覚えていて、自分が親になったときに、自分の子どもに同じことをしてあげようと思うはずです。

 

 


 

【本書のご紹介】

 

[0~5歳]成長にあわせた心と体を育てるあそび


『[0~5歳]成長にあわせた心と体を育てるあそび』

子どもの成長過程と、その時々に必要な遊びを紹介。子どもは遊びを通して生きるために大切なことを学んでいきます。成長に欠かせない遊びを知る1冊です。
※家庭直販書です。一般書店では販売していません。


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【著者紹介】
中西弘子(なかにし・ひろこ)

 

1945年大阪府生まれ。帝塚山短期大学卒業後、結婚、子育てを経て1981年ボーネルンド創立メンバーに加わり、1994年社長に就任。バイヤーとして世界中をまわり、生活道具としてのあそび道具を提案。1999年には、子どもから大人、お年寄り、健康な人、障がいのある人、誰もが楽しく遊ぶことのできる遊具「ユニバーサル・プレイシング」を世界に先駆けて提案。2004年には、子どもが遊ぶ時間・空間・仲間の欠如に警鐘を鳴らし、解決方法のひとつとして、親子で遊べる室内あそび場「キドキド」を開発。あそびを通して子どもの健やかな成長に貢献する事業を推進し続けている。