ジェネリック医薬品は、医療費節約の強い味方です!井戸美枝先生、川嶋朗先生の 『家庭の医療費を賢く節約する77の方法』の一部をご紹介します。

 

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病院の処方薬は「ジェネリック医薬品」を希望する

 

・新薬より3~5割以上安い

 

医療費の節約というと病院での診療費に目が向きがちですが、国の薬局調剤医療費も年々増加しています。薬剤費をおさえるためにも、病院で薬を処方してもらうときは、「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」を希望しましょう。

 

新薬(先発医薬品)の開発には効果や副作用などを見きわめるために、膨大な時間と莫大な費用がかかります。そのため開発したメーカーの権利を守るべく、特許期間等として独占的に製造・販売できる期間が認められています。

 

ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間が切れたあとに別のメーカーが同じ有効成分で作っている薬です。薬には有効成分を示す一般名があり、英語のgenericnameからジェネリックの名がつけられました。新薬のように開発費がかかっていないため、同じ効き目でも安く販売できます。薬の種類にもよりますが、新薬に比べて3割から5割以上安くなる薬もあります。

 

・処方箋の内容を確認しよう

 

ジェネリック医薬品は医師が処方します。希望するときは医師に申し出てください。申し出るのを忘れても、処方箋の 「ジェネリック医薬品への変更不可」という項目にチェックが入っていない、または薬の一般名が書かれているなどの場合は、ジェネリック医薬品も選択できます。なお、元々ジェネリック医薬品が作られていない薬もあります。 ジェネリック医薬品は臨床試験をしておらず、承認審査の項目も新薬に比べはるかに少ないので、有効性や安全性が劣るのではないかと心配する人もいますが、日本のメーカーのものでしたら新薬と同様の性能であることを証明し、厚生労働省より承認を受けなくてはならないため安心です。

 

調剤薬局に希望する薬の在庫がなければ取り寄せてもらえます。調剤薬局のサービスではなく薬事法に定められていることなので、ないときは遠慮せずに頼んでください。

 

ポイント:薬は同じ成分でもジェネリック医薬品のほうが安くなる。患者は自分から医師に伝えてよい。

 


 

【本書のご紹介】

 

家庭の医療費を賢く節約する77の方法


『家庭の医療費を賢く節約する77の方法』

国の医療保険制度を上手に利用してムダを省く方法を社労士が、医療を受ける側の選択肢や健康を維持する食生活の観点を医師が語ります。

【著者紹介】
井戸美枝(いど みえ)

CFP、社会保険労務士。神戸市生まれ。講演や執筆、テレビ、ラジオ出演などを通じ、生活に身近な経済問題をはじめ、年金 社会保障問題を専門とする。社会保障審議会企業年金部会委員。経済エッセイストとして活動し、人生の神髄はシンプルライフにあると信じる。

 

川嶋 朗(かわしまあきら)

1957年生まれ。東京有明医療大学教授、(一財)東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門担当、医学博士。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長などを経て、2014年4月から現職。 日本統合医療学会理事。西洋医学、東洋医学、相補(補完)代替医療などの垣根を越えた「統合医療」の視点から、QOL(人生の質)を尊重し、さらにはQOD(死の質)をも見据えた、患者目線での診療姿勢で知られる。