お薬手帳って本当に必要? 料金はいくらかかっている? 井戸美枝先生、川嶋朗先生の 『家庭の医療費を賢く節約する77の方法』の一部をご紹介します。

 

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必要でなければお薬手帳への記載を断る

 

・お薬手帳に記載してもらわないと、約20円節約できる

 

お薬手帳は、処方された薬の名前や飲む量、回数などを記載したものです。調剤薬局に行けば無料でもらえます。複数の医療機関で処方された薬の情報を1冊に集約しておくことができるのがメリットです。現在、服用している薬との飲み合わせや重複を薬剤師に確認してもらうことができるため、利用価値は高いといえます。

 

薬を処方されたときに、お薬手帳に記載をしてもらうと、明細書の 「薬学管理料」が41点になります。一方、お薬手帳を持参せず記載してもらわないときには34点です。3割負担の人で、薬代を約20円安くすることができます。

 

いくつかの疾患があり、複数の薬を服用しているときには、お薬手帳で管理することは重要です。そういう人は調剤薬局で記載してもらうとよいでしょう。しかし、普段からあまり病気をせず薬をほとんど飲まない人は、お薬手帳を持参せずに記載を断ると、1回約20円ですが、医療費の節約になります。

 

・調剤薬局ごとに異なる対応

 

現在、お薬手帳の記載については、調剤薬局によって扱いがさまざまなようです。

 

「お薬手帳を持ってこなかった」と伝えると、ある調剤薬局では薬学管理料が34点になります。別の調剤薬局では、薬についての情報が印字されたシールを渡されて、薬学管理料は41点に。また別の調剤薬局では、ホチキス止めした8ページほどの簡単な手帳を渡され、中にシールが添付されていて、薬学管理料は41点になります。

 

薬学管理料に関しては、調剤薬局側も苦慮している様子がうかがえます。もし薬学管理料を34点にしてもらいたいときには、調剤薬局にその旨を率直に伝えるのが、いちばん確実な方法なのかもしれません。

 

ポイント:お薬手帳が不要でその分節約したいときには、調剤薬局側にハッキリ伝えると、薬学管理分の節約になる。

 


 

【本書のご紹介】

 

家庭の医療費を賢く節約する77の方法


『家庭の医療費を賢く節約する77の方法』

国の医療保険制度を上手に利用してムダを省く方法を社労士が、医療を受ける側の選択肢や健康を維持する食生活の観点を医師が語ります。

【著者紹介】
井戸美枝(いど みえ)

CFP、社会保険労務士。神戸市生まれ。講演や執筆、テレビ、ラジオ出演などを通じ、生活に身近な経済問題をはじめ、年金 社会保障問題を専門とする。社会保障審議会企業年金部会委員。経済エッセイストとして活動し、人生の神髄はシンプルライフにあると信じる。

 

川嶋 朗(かわしまあきら)

1957年生まれ。東京有明医療大学教授、(一財)東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門担当、医学博士。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長などを経て、2014年4月から現職。 日本統合医療学会理事。西洋医学、東洋医学、相補(補完)代替医療などの垣根を越えた「統合医療」の視点から、QOL(人生の質)を尊重し、さらにはQOD(死の質)をも見据えた、患者目線での診療姿勢で知られる。