自分のやりたいこと、ちゃんとできていますか?毎日たくさんのやることに追われている主婦・主夫のみなさんに、「ワークライフバランス」の考え方を伝授します!

 

 

あなたにとって一番大切なことはなんですか?

 

書き出すことで理想の生活スタイルが見えてくる

家事に仕事に子育てにと、主婦の毎日はやることがいっぱいです。その忙しさのあまり、行動と気持ちのバランスがうまく取れず、不満が生まれてしまったり、悩んでしまったりすることはありませんか?

そんな人は、日々の生活に追われて「自分が大切にしたいこと」が見えなくなっているのかもしれません。家事、仕事をこなしながら充実感や満足感も得られる「ワークライフバランス」の取れた生活を送るためには、まずは、今の暮らしの中であなたが大切にしたいことを書き出し、優先順位をつけることが大切です。「ワークライフバランス」は仕事をしている人にも、専業主婦の方にも、ぜひ取り入れてほしい考え方です。

自分と家族のワークライフバランスを見直すことで、一日の段取りがうまくいき、イライラすることも減るでしょう。大切にしたいことは人それぞれ違いますから、自分だけの「黄金バランス」を見つけてみてください。

 

大切にしたいことがわかるチェックリスト

 

次の4項目において、あなたが大切にしたいと思う順に、優先順位をつけてみましょう。

 

(1)子どもとの時間を何より大切にしたい

(2)家事が好きで、快適な生活環境の中で暮らしたい

(3)家事や仕事のやる気を高めるためにも、まずは仕事を頑張りたい

(4)誰にも邪魔されない自分だけの時間を持ちたい

 

大切にしたいもの別アドバイス

 

一番大切にしたいものはわかったけれど、他のことだっておろそかにしたくない──そんなあなたへのアドバイスをお届けします。

 

(1)子どもとの時間を優先すると、家事まで充分に手が回りません

 

→「お手伝い」でコミュニケーションをとりましょう

お子さんが小さい場合は、お世話に追われ家事が思うようにできないこともありますが、3歳にもなれば食器を並べたり洗濯物を取り込んだりするなどのお手伝いができますし、それが親子のコミュニケーションにもなります。家事は嫌いだけど子どもの世話は好きという旦那さんならば、一緒にしてもらうのもいいですね。

 

(2)家事は基本的に好きだけど、料理が苦手ではかどらず、時間ばかりかかってしまう

 

→すべて得意という人は少数。得意な方に重点を置いて

主婦だからといって家事がすべて得意とは限りません。ほとんどの人が、料理派か掃除派かに分かれるようです。なので料理が苦手ならば、全部手作りにせず一品は惣菜や冷凍食品に頼り、掃除が苦手ならばお掃除ロボットに任せるのもいいでしょう。ポイントはそのことに罪悪感を抱かないこと。得意なことを頑張ればいいのです。

 

(3)仕事は続けたいけれど、家のことがおろそかになり夫もいい顔をしません

 

→仕事をする意義を夫に伝え、家事は便利グッズで時短を

仕事をする意義を今一度考え、それを伝えてみましょう。伝えることで理解だけでなく協力が得られることも。家事は食洗器、時短調理器具、衣類乾燥機などの便利家電や食品配達サービスなどを利用することで時短になります。空いた時間は家族と過ごしたり、リラックスタイムにしたり、有効に使いましょう。

 

(4)自分の時間がなく心も体もヘトヘト。どうしたら自分時間は作れますか?

 

→家族や第三者にお願いを。感謝も忘れずに

自分の時間は作ろうと意識しないと作れません。「この時間は私のもの」と決めてしまったら、他のことは極力考えないで、自分の時間に集中しましょう。また、両親や家事代行サービスなどの第三者に協力をお願いするのも手。感謝の気持ちを忘れずに伝えることで、次回からの協力を得やすくなります。

 

黄金バランスでこんなに変わる~自分編~

 

Before

・やるべきことがいっぱいで、すべて中途半端になりがち

・日々に満たされない気持ちがある

・日々の生活に追われて先のことが考えられない

 

After

・理想とする生活スタイルが見え、仕事や家事の効率が上がる

・自分のしたいことができ、日々の幸福度がアップする

・5年後、10年後の生活が見通せるようになる

 

生活スタイルの変化に合わせて、ワークライフバランスも見直しを

ワークライフバランスを考える上で大切なのは、自分が本当にしたいことが1日のスケジュールに反映されていることと、そのスケジュールに無理がないこと。したいことには優先順位をつけ、それがきちんとスケジュールに組み込まれることで日々の充実感が得られ、家事や仕事の効率が上がって1日がうまく回りだします。

また、1日単位ではなく長期的なワークライフバランスを考えることも重要。子どもの受験や仕事の繁忙期など、どうしても自分以外のことを優先しなければならない時期はあるものです。しかし、その時期が過ぎれば、資格取得や習い事など新たなチャレンジも可能。現在と未来では大切にしたいことも違ってくるでしょう。その都度、ワークライフバランスを見直してください。

 

黄金バランスでこんなに変わる~家族編~

 

Before

・夫が子育てや家事に非協力的でイライラする

・子どもと過ごす時間が少なく、罪悪感がある

・生活時間がバラバラで家族の会話が少ない。これからが不安

 

After

・分担する家事の割合や必要な時間がわかり、協力しやすくなる

・一緒に家事をすることで、コミュニケーションが生まれる

・家族で過ごす時間ができ、互いのスタイルを尊重できるようになる

 

家族のワークライフバランスも大切に共有することでみんなが笑顔になれる

ワークライフバランスを考えるときは、家族のものについても一緒に考え、共有しましょう。誰が何を大切にして日々を過ごしているのかを確認し合うことで、互いのライフスタイルを尊重できるようになります。

また、家事や子育ての量と、それにかかる必要な時間を書き出し、夫婦のタイムスケジュールと合わせて見ることで、お互い無理なく分担することができます。

大切なのは、夫が担当となった事柄に関しては、「やり方」に口を出さず、完璧にこなせなくても感謝の気持ちを伝えること。子どものお手伝いに対しては、失敗しても「ありがとう、助かったよ」と言ってあげましょう。それがコミュニケーションになると同時に、子どもにとっては次への意欲や与えられた仕事への責任感につながります。

 

人生の段取りについても考えてみましょう

 

日々の満足度は、人生の幸福度につながる重要なポイント。国民の幸福度で世界トップクラスの常連国であるデンマークでは、人生を三つの期間に分け、常に先を見据えた生き方をしている方が多いといいます。特に、「第三の人生」と言われる老後を幸せに過ごすために、仕事や子育て、家事をメインに過ごす「第二の人生」からの準備が大切だと考えられているようです。

日本は世界有数の長寿国。今は手のかかる子どもも、いつかは巣立っていくのですから、その後の生き方を今から段取りしておくのは悪いことではありません。例えば、子どもが大きくなってから働きに出ようとする主婦も多いですが、最近はパソコンが使えて当たり前の時代。企業もそれを前提に人を探しています。いざ働こうと思ったときに出遅れないためには、少し準備が必要です。そして、その準備期間は、第二の人生である「今」かもしれません。

「人生」の段取りのために、「ワークライフバランス」の考え方を取り入れてみると、自分が「大切にしたいこと」「本当はしてみたいこと」に気づけるはず。ただなんとなく過ぎていた日々に満足感も生まれます。チャレンジし続けるあなたの姿は家族にとっても励みになるはずです。

 

【著者紹介】

上田理恵子(うえだ・りえこ)

㈱マザーネット代表取締役社長。

17年間勤務した会社を退職後、自身の体験を生かして、ワーキングマザーを総合的に支援するマザーネットを創業。派遣型病児保育サービスなどを展開中。「関西財界セミナー賞2010『輝く女性賞』」など受賞歴多数。著書に『働くママに効く心のビタミン』(日経BP社)がある。

 


 

くらしラク~る「PHPくらしラク~る」は主婦が何気ない毎日をラクに楽しく過ごせるように応援する生活情報。 2016年2月号の特集は<やりたいこと、全部できる!奇跡の段取り>です。

 

年間購読のご案内

毎月、忘れずに「PHPくらしラク~る♪」を読みたい! そんなあなたにおすすめしたいのが、年間購読。毎月ご自宅へお届けします。送料無料。 年間購読のお手続きはこちらからどうぞ