思わず頭に血がのぼり、後で冷静になって自己嫌悪......そんな負のループから簡単に抜け出すコツを、 『一瞬で気持ちの整理ができる「感情のスイッチ」』よりご紹介します。

 

 

 

怒りの感情がやってきたら、ひと呼吸に20秒間かけてみる

 

人生の中で、誰にも一度や二度はあるはず。

身体の中の血が逆流するほど怒りが湧いてくる瞬間。

眩暈が起きてクラクラするほどカッとしてしまって、周りが見えなくなる瞬間。

でも、そんなときに、反射的に感情に任せて発言したり、行動したりすると取り返しがつかないことになってしまいます。

後で冷静になって、「しまった!」と思ったときは、もう遅い。

「いつもの自分なら、決して言わない一言なのに」

と後悔してしまうのです。

 

イライラしてカッとしたとき、パニックになりそうなときなど感情がコントールできないときは、深呼吸をしよう、というのは一般的によくいわれていることです。

 

実は、呼吸の仕方ひとつで、感情をコントロールできるだけでなく、人間の幸せ度も変わってくるのです。

具体的には、ひと呼吸に約20秒程度かける深い呼吸を続ければ、セロトニンの分泌がどんどん増えてくるらしいのです。

ご存じのように、セロトニンとは「幸せホルモン」と呼ばれる脳内の神経伝達物質のことです。

いってみれば、ひと呼吸を延ばせるなら、怒りなどのマイナスの感情がクールダウンしてゼロの値まで戻るだけでなく、ハッピーというプラスの値にまで振れはじめるのですね。

 

ポイントとしては、吐く息を吸う息よりも長くすることが大切であるとのこと。

たとえば、息を8秒くらいかけて吸ったら、それよりも長く12秒くらいかけて吐くなど、吐く息を吸う息の約1. 5倍程度の時間をかけてゆっくりと吐くのがコツだそうです。

もちろん、最初は吸って吐くというたった1回の呼吸に、20秒もの時間をかけることは難しいものです。

それでも、お腹の下の丹田のあたりを意識しながら深い呼吸を心がけていると、だんだんとロングブレスができるようになってきます。

 

そして、この深い呼吸をしばらくの間続けていると、セロトニンの分泌が続き20分後くらいにはピークに達するのだそうです。

きっと、深い呼吸によって自律神経のバランスも整うのでしょう。

ちなみに、お腹の底からの深い呼吸を続けていると結構体力を使ったりするものですが、疲れない程度、つまりストレスを感じない程度でやめておくこともポイントだそうです。

 

そんな話を、クラシックのオーケストラ関係の仕事をしている知人と話していたら、彼が面白い話を教えてくれました。

「オーケストラでも管楽器系の人たちは、他の楽器の人たちと比べて、おしなべて皆明るいし仲がいいんだよね。これも、彼らが長く息を吐くロングトーンをする習慣をつけているからなのかな?」

なんだか、この話には説得力があります。

確かに、ホルンやチューバなど管楽器系を担当している人たちって身体も大きい人が多かったりするし、全体的にとても陽気でおおらかなイメージがあります。

 

それからは、僕自身もこの“20秒のワンブレス”を練習するようになりました。

すると、何度かトライしているうちに、その時間は呼吸だけに意識を向けるので、瞑想しているような感覚になることがわかったのです。

瞑想は、「瞑想しなくちゃ」と無理やりしようとすると難しかったりもするのですが、この呼吸法を行っている間はシンプルに瞑想状態になれているのです。

細い息を吐きながらゆっくりと時間が流れるのを感じていると、身も心もゆっくりとリラックスしていきます。

いってみれば、この呼吸法は“インスタント瞑想”みたいなものかもしれません。

 

【ココロにやさしいマイ・ルール】

怒りの気持ちが湧いてきたとき、感情のコントロールができないときは、ゆっくりと20秒かける呼吸で、ハッピーホルモンを出す。

 


 

【本書のご紹介】

 

一瞬で気持ちの整理ができる「感情のスイッチ」

 

『一瞬で気持ちの整理ができる「感情のスイッチ」』

感情に振り回されず、ワクワクする日々をおくりたい......思い込みを捨てて、肩の力をぬいて、毎日をゆるーく、イキイキと過ごすコツ。

【著者紹介】 山﨑拓巳(やまざき・たくみ) 1965年三重県生まれ。広島大学教育学部中退。22歳で「有限会社たく」を設立し、現在は3社を運営。現在までに27冊、累計119万部のベストセラー作家。 主な著書に『ひとり会議の教科書』『やる気のスイッチ!』『人生のプロジェクト』『気くばりのツボ』(以上、サンクチュアリ出版)。代表作『やる気のスイッチ!』は、2010年夏には中国語に翻訳され、2011年には英語版『SHIFT』となり全米で発売。日本のみならずアメリカ、香港、台湾、韓国、中国ほか、海外でも広く翻訳出版されている。講演活動は、「凄いことはアッサリ起きる」--夢--実現プロデューサーとして、メンタルマネジメント、コミュニケーション術、リーダーシップ論など多ジャンルにわたり行なっている。