
お金が貯まる片づけの黄金ルール
キレイな部屋とお金、同時に手に入れてみませんか?

◆お金と片づけの関係
「お金を貯めたいのに、なかなか貯まらない」というあなたは、お金の悩みだけでなく、家の片づけができない、という悩みも抱えてはいませんか?
これは、かつての私です。
「仕事が忙しい」「時間がない」を、片づけられないことの「言い訳」にしていました。
当然、探し物に多くの時間を費やし、あるべきモノを探せず、また購入してしまう。乱雑な部屋は、ストレスを呼び、衝動買いに走る......。
実は「貯蓄」と「片づけ」は密接な関係にあり、貯蓄が苦手な人は片づけも苦手で、貯蓄が得意な人は、片づけも得意というケースが多いのです。
私たちは、多くのモノに囲まれて暮らしています。
そのほとんどは、本来なくてもいいモノです。試しに、あなたの目の届く範囲で「これがないと暮らしに困る」というモノは、どれだけあるかを確認してください。
するとほとんど「なくても困らないモノ」ばかりだということに、気づくはずです。
◆片づけると貯まるワケ
・収納にかけるお金や時間が節約できる
多くのモノを収納するには、広い部屋や収納家具が必要になりお金がかかりますし、片づけるのにも、手間や時間がかかります。
しかしきちんと片づければ、そうした余計な労力やストレスから解放されるだけでなく、むやみに買い物をすることもなくなり、お金が貯まりやすくなります。
・「捨てる罪悪感」が衝動買いをなくす特効薬になる
片づけるとは整理すること。整理とは「捨てる」ことを意味します。
捨てるときには誰しも罪悪感を覚えます。すると、「今後は不要なモノは買わない」と思えますし、「欲しい」から買うのではなく「必要だから買う」という買い物のルールが明確になり、自然とムダづかいがなくなります。
・お気に入りのモノを長く使うことで節約になる
自分のライフスタイルに合ったお気に入りのモノを購入するようになれば、お手入れをきちんと行ない長く愛用することになります。初期投資は高額であったとしても、結果的に節約につながるので、そうした暮らしは、モノにもお財布にも優しいのです。
◆お金が貯まる片づけポイント4
集中的にここを整えれば、いち早く効果が出ます!
【1】スッキリお財布でお金を「休息」させよう♪
部屋の片づけが苦手だという人は、まず財布の片づけから始めるといいでしょう。
お財布はお金の「休息場所」ですから、紙幣や小銭、キャッシュカードやクレジットカードなどお金に類するモノがきちんと置かれているべきです。
しかし、レシートや期限切れのポイントカード、めったに使わないショップカードや診察券などで、お財布が膨れあがっている人もいらっしゃるのではありませんか?
それらを見直すだけでも、お財布はスッキリ。お金や必要なカードが取り出しやすくなり、「もっと片づけたい」という気持ちも生まれます。
【2】便利な通帳にまとめて"チョイ得"しよう
引っ越しや転職などの理由で使わなくなったまま眠っている口座は、誰しも持っているはずです。
そうやって長い間、取引がされていない「休眠口座」の金額は日本全体で800億円を超えるといわれています。
結婚前などに使っていた口座はもちろんのこと、使うあてのない口座は解約して、自宅や勤め先から近い金融機関の口座にまとめることを、おすすめします。
条件付きですが振り込み手数料が無料だったり、休日や夜間の引き出しでも、無料で扱う金融機関もありますから、吟味して使い勝手がいいものを選びましょう。
金利に期待できない時代なのですから、自分のお金を下ろすのにもお金を払うなんてもったいないです。
【3】家計にも環境にも優しい洗剤をチョイス
あなたの家には、洗剤がいくつありますか?
トイレ用、フローリング用、お風呂用、食器洗い、洗濯洗剤、おしゃれ着洗い、柔軟剤、漂白剤、パイプ洗浄剤......数多あるはずです。そんなに多くの洗剤が必要でしょうか?
数回使っただけでしまい込んだり、購入したことすら忘れているモノもあるはずです。
極端な話、大概の汚れは重曹とクエン酸、石鹸があれば落とせます。洗剤も必要なモノにしぼれば、家計に優しく環境にも優しくなります。
【4】健康と美容を意識すれば、自然と節約に
毎日、たくさん買い物をしたり、多くのおかずを食卓に並べたり、ご馳走を作る必要はありません。
健康と美容のためにも、肉はほどほどに、野菜たっぷりの食事をするのが好ましいでしょう。また主食を玄米にすれば、咀嚼する回数が増えて食べる量が減り、家計と身体のダイエットになるだけでなく、ボケ防止にも繋がります。
煮物や和え物など和食のお惣菜は作るのも簡単ですし、玄米は多めに炊いて冷凍保存しておけば、自ずと光熱費の節約にもなります。
◆お金への意識をチェンジしよう!
片づけた後は、「お金とは何か?」を見つめてみましょう。その効果は......絶大です!
・「お金がない」→「お金はある」
「お金がない」というのは、事実ではなく「口ぐせ」になっていることがほとんどです。
失業中や病気の方などは別として、会社勤めをしてお給料を頂いている人にとっては、本当の意味で「お金がない」という状態は、実際にはあまりないものです。
「お金がない」のではなく、身の丈に合わない欲望をたくさん抱え込んでいることに、気づきましょう。
・「お金を払う」→「お金を贈る」
お金を貯めたいからといって、支払いを渋る。もしくは、嫌々お金を払う、という態度でいるとお金との縁は薄れていきます。
支払うときには笑顔で、お札ならば顔を相手に向けてしわを伸ばし、丁寧に渡しましょう。
そうやって支払うと、きっと自分のためだけに使ったのではなく、社会のためにも役立ったという意識になり、お金をより大切に扱うようになります。
・「お金は人を変える」→「お金は人を変えない」
「お金は人を変える」と言われますが、それは嘘に等しいと言えます。
お金持ちになると浪費をする人もいますが、それはお金を持つようになって変わったわけではなく、もともと浪費家の傾向があった人のところにお金が入ってきたので、その性格が加速しただけなのです。
身の丈に合った「気持ち」を伝えるためにお金を使う。そんなあなたならば、心配することはありません。
・「安いから買う」→「必要だから買う」
買い物をする際には、価格ではなく、そのモノがいまの自分に必要なのかどうか、という視点を持ちましょう。
そのモノの「価値」を重視してお金を使う習慣を身につけることが大切です。
お金が貯まる人は、「使わないモノはいらないから購入しない」「どんなに安くても買わない」「あげると言われても、受け取らない」というようなルールを持っているものです。
【著者紹介】
臼井由妃(うすい・ゆき)
㈱健康プラザコーワ、㈲ドクターユキオフィス 代表取締役。 会社経営やコンサルティング、執筆、講演活動を行なっている。著書に『話は1分でみるみるうまくなる』(青春文庫)などがある。
「PHPくらしラク~る」は主婦が何気ない毎日をラクに楽しく過ごせるように応援する生活情報。 2016年9月号の特集は<「片づけ」革命>です。
年間購読のご案内
毎月、忘れずに「PHPくらしラク~る♪」を読みたい! そんなあなたにおすすめしたいのが、年間購読。毎月ご自宅へお届けします。送料無料。 年間購読のお手続きはこちらからどうぞ。