経営コンサルタントの小宮さんは、「賃貸よりも持ち家のほうがお得」だと語ります。果たしてその理由とは?

 

 

賃貸よりも持ち家のほうが断然お得

 

持ち家と賃貸のどちらが得かという議論があります。この先人口が減少する中で、持ち家の価格が下がる可能性も指摘されています。しかし、私は持ち家のほうが明らかに得だと考えています。その理由を説明しましょう。

 

賃貸物件は、貸す側がその物件を取得した価格に、さらにいくらかの利ザヤをのせて貸しています。ビジネスですから適正な利益を得るためには当然です。

 

また、賃貸物件の所有者がお金を借りてその物件を取得している場合が多いのですが、その借金の金利分も含めて賃料を設定しているでしょう。

 

つまり、賃貸物件を借りている人は、貸す側の利益と住宅ローンの金利まで負担していることになります。さらに、貸せないリスクもあるわけで、その分も賃料に上乗せされているはずです。

 

不動産投資信託、通称REITの利回りが比較的高いのも、物件への投資価格に対し高い利回りが出るからですが、それも借りる側が負担しているのです。

 

もし今、賃貸物件に住んでいるなら、その物件を買った場合に、いくらぐらいで買えるかを計算してみてください。おそらく家賃の20年分ぐらいで買えるはずです。貸す側は、長くても20年くらいで元がとれるように計算して家賃を決めているからです。

 

こうしたことを考えると、住宅は早く買ったほうが、賃貸に払うお金が少なくてすみ、お得だと言えます。

 

もちろん、家やマンションを買うにはある程度の頭金が必要ですし、借りられる金額もそのときの収入によって限度があります。たいていは一生に一度の買い物ですから、安易に買うことはできませんが、いつかは買うのだとしたら、早いほうがいいと思います。そして、収入が上がって借り入れ余力ができたら、より良い物件に買い替えてもいいかもしれませんね。

 


 

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【著者紹介】

小宮一慶(こみや かずよし)

経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表。十数社の非常勤取締役や監査役、顧問も務める。1957年、大阪府堺市生まれ。1981年、京都大学法学部卒業。東京銀行に入行。1984年7月から2年間、米国ダートマス大学経営大学院に留学。MBA取得。帰国後、同行で経営戦略情報システムやM&Aに携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。その間の1993年初夏には、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。1994年5月からは、日本福祉サービス(現セントケア)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。1996年に小宮コンサルタンツを設立し、現在に至る。 主な著書に、『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』『ビジネスマンのための最新「数字力」養成講座』(以上、デイスカヴァー・トゥエンティワン)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『一番役立つ!ロジカルシンキング』『「ROEって何?」という人のための経営指標の教科書』(以上、PHPビジネス新書)など多数。 日本証券アナリスト協会検定会員。名古屋大学客員教授。