「おやつ=太る」ではありません!おやつの力を借りて賢く痩せましょう。

 

 

 

 

ヘルシースナッキングという新習慣

 

夕食の時間が午後7時以降になる人や、夕食までにお腹が空いてついお菓子を食べてしまう人は、ヘルシーで栄養価の高いおやつを食べることで、血糖値の変動を抑え、肥満を防ぐことができます。

おやつを食べることに罪悪感を抱く必要はありません。間食にヘルシーなおやつをとることで、空腹を回避し、ストレスなくダイエットする方法として「ヘルシースナッキング」という習慣が、アメリカから広がり、日本でも注目されるようになってきました。

ヘルシースナッキングは、ミランダ・カーをはじめ、ヴィクトリアズ・シークレットのモデルなど、スタイル抜群のセレブたちが取り入れている習慣であることから、近年アメリカでは、急激に売上が拡大している注目の市場です。ヘルシースナッキングで期待できる効果

 

・腹ペコ状態が抑えられるので、次の食事で食べすぎてしまったり、空腹のあまり間違った食事を選択してしまうことが防げる。

・健康的な食品をおやつにすることで、代謝に必要な栄養素や、不足しがちな栄養を補うことができるので、美容や健康にプラスになる。

・エネルギー切れを防ぎ、精神的にも肉体的にも活動的に過ごすことができる。

・血糖値を安定させることで、集中力や思考力が保てる。

・血糖値の急激な変化を防ぐことで、疲労感や倦怠感などを回避できる。

 

アメリカでの流行を受けて、日本でも食品メーカーやコンビニなどが、「ヘルシースナッキング」という習慣に注目しており、ヘルシーなおやつが市場にも増えてきています。

 

おやつ=太る

おやつ=食べないほうがよいもの

おやつ=お菓子

 

という古い考えは捨てて、ヘルシースナッキングを、ダイエットと健康管理に役立てていきましょう。

 

<Point>

・おやつを食べることに罪悪感を抱く必要はない

・ヘルシーなおやつが、ダイエットと健康管理の要

 

おやつはダイエットをサポートする

 

間食をすすめる根拠として、同じ量の食事なら、1日3回で食べるより、5回など、小分けにして食べたほうがやせられるといった研究結果がよく持ち出されます。

しかし、2015年にカリフォルニア州立大学の研究グループが、過去に行われた15本の介入研究を網羅的に解析した結果、同じ量を食べる場合、食事回数を増やしても、体重は減らないと報告しています。

残念ながら、小分けにして食べればやせるというわけではなさそうです。

ただ、同研究では、食事回数を多くすることで、空腹感を減らす効果がうかがわれることが示唆されています。

では、ヘルシースナッキングをした場合は、やせるのでしょうか?

アメリカとオーストラリアの研究者が2013年に発表した、アーモンドを使った研究があります。この研究では、糖尿病予備軍の137人を、食事と一緒にアーモンドを食べるグループ、間食にアーモンドを食べるグループ、実験期間中、ナッツ類を食べないこと以外は食事に制限がないグループに分け、4週間実施後に体重や血糖値などの変化を調べました。アーモンドを食べるグループは、1日に43g(250kcal)食べています。すると、このような結果になりました。

アーモンドを食べたグループのほうが、

 

(1)カロリー摂取が多くなったにもかかわらず、体重は増えなかった。

(2)食後の血糖値の上昇が少なく、特に間食にしたグループにこの傾向が強くみられた。

(3)実験期間中、空腹感や、食べたい気持ちなどの欲求が低く、特に間食にしたグループにもっとも食欲抑制効果がみられた。

 

この研究からは、アーモンドというヘルシーな食品を、おやつに食べることで、血糖値の上昇や、食欲が抑えられるということがわかりました。

こうした研究結果を見るかぎり、単におやつを食べればやせるわけではないけれど、「間食=太る」というのも間違いで、間食は、空腹感を減らし、食欲をコントロールすることに役立つ習慣だということがわかります。

このほか、お菓子のかわりにヘルシーなおやつを食べる実験では、ヘルシーなおやつを食べた人たちは、血糖値が改善し、実験が終わった後も、お菓子を食べる量が減り、食生活がヘルシーになる傾向が認められています。

こうした研究は長いものでも2カ月くらいなのですが、長期にわたってヘルシースナッキングをすることで得られる健康効果は、さらに大きそうです。

 

<Point>

ヘルシーな食品をおやつに食べることで、血糖値の上昇や、食欲を抑えられる

 


 

【本書のご紹介】

 

 

『おやつで痩せる』

実は、おやつはダイエットの強い味方。食べることを楽しみながら「やせる間食」を生活に取り入れるためのメソッドやコツを紹介します。


【著者紹介】

安中千絵(あんなか・ちえ)

学習院大学法学部卒業。女子栄養大学栄養学部卒業。東京都立大学大学院市科学研究科修士課程修了。管理栄養士。JSA(一般社団法人日本ソムリエ協会)認定ソムリエ。

株式会社タニタなどを経て独立。

学生時代にはル・コルドン・ブルー東京校で製菓を学び、今はなき伝説のパティスリー、ピエールドールでスタージュ(研修)したほどのお菓子ラバー。お菓子やお酒など嗜好品を楽しみながら、健康や体重を維持していく方法を提案している。

著書に『やせたい人は、今夜もビールを飲みなさい』『1日3杯のコーヒーが人を健康にする!』(以上、PHP研究所)などがある。