「思い込みの激しい人」は意外と多いもの。もしかしたらあなた自身も……!?

 

 

「絶対」という言葉を、よく使いがち

 

「思いこみの激しい人」は特別な人のように思われがちですが、意外に多く、だれでもそうなる可能性があります。もちろん、私たち自身も。

私は20代のころ、「女の幸せは絶対に結婚。仕事なんて適当でいい」と言っていました。あのころの自分を「どうしてそう決めつけるのか」と、一発殴ってやりたいです。

一見、穏やかな人でも、素直な若い人でも、政治や思想、恋愛観など、一面においては、「絶対に〜だ」と固執して考える人がいます。きっと頭の答案用紙にはすでに「〇」がついていて、ひっくり返せないのでしょう。自分で×、または△だと気づかないかぎりは。

思いこみの理由は、「新聞に書いてあった」とか、「経験したからわかる」とか、たいていはツッコミどころ満載の乏しい根拠ですが、「ほかの考え方もあるよ」などと意見を述べようものなら、「あなたは知らないだけ」と激しく反論され、不毛な闘いが待っています。

「自分を否定する人だ」と敵視し、さらに頑かたくなになることもあります。たいへん疲れます。重要な問題でなければ、「ふーん。そうなんだー」とスルーするに限ります。

思いこみの激しい人は、「そう思いこみたいから、思いこんでいる」のです。

たとえば「炭水化物ダイエットがいちばん有効」と思いこんでいる人は、そこに希望を見いだしているのでしょうし、「男は浮気をするものだ」と思いこんでいる人は、そう考えることで、自分を守っているのかもしれません。思いこみの裏側には、"感情的な決めつけ"が見え隠れします。"感情"に対して、"理論"で説得しようとしても難しいのです。

 

【もしも、あなたが思いこみの激しい人だったら】

 

年齢を重ねると、「思いこみ」と「柔軟さ」の差がハッキリ出てきます。思いこみの激しい人は頑固になって人を批判したり、よせばいいのに相手を正そうとしたりします。

一方、どんどん柔軟になっていく人は、人の話をよく聞き、情報も人も集まってきます。

その違いは「待てよ、本当にそうか?」と、つねに正解を疑う目をもっているか?ということでしょう。本質を見ようとする、冷静で、客観的で、柔軟な視点です。

私は、「〇と思っていたけど×(または△)だった」という数々の恥ずかしい経験をしたので、「絶対」という言葉は使わないことにしています。自分にとっての○が、他人には×のこともあるし、そもそも正解はないのかもしれません。「絶対」という言葉を使わないようにするだけでも、「思いこみの激しい人」になる道は防げるはずです。

 


 

【本書のご紹介】

 

一緒にいると楽しい人、疲れる人

 

『一緒にいると楽しい人、疲れる人』

「あの人といると楽しい」「また会いたい」と言われる人は、どんなことをしているの? 気持ちのいい人になるためのとっておきの知恵。


【著者紹介】
有川真由美(ありかわ・まゆみ)
鹿児島県姶良市出身。台湾国立高雄第一科技大学修士課程修了。作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、施設館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーライターなど多くの転職経験をもち、マナー講習指導、新人教育の経験から、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆。旅行作家としても約40カ国を旅し、エッセイを執筆する。
著書に、『感情の整理ができる女は、うまくいく』『10年先を考える女は、うまくいく』『仕事ができて、なぜか運もいい人の習慣』『30歳から伸びる女、30歳で止まる女』『いつも「味方に恵まれる女」になる方法』(以上、PHP研究所)、『あたりまえだけどなかなかわからない 働く女のルール』『働く女! 38才までにしておくべきこと』(以上、明日香出版社)、『好かれる女性リーダーになるための五十条』(集英社)などがある。