そうじは「まずは片づけてから......」とか、「一気に済ませてしまわないと......」なんて思い込んでいませんか? そんな"NGな思い込み"を一掃しましょう。

 

 

 

 

じつは、NGな思い込みは、そうじの心理的ハードルを上げる要因になっているのです。「えっ! そうだったんだ」という、新常識をご紹介しますので、ぜひ見直してみてください。

 

そうじを苦手にする 5つのNG思い込み

 

こんな思い込みが、そうじを「大変なもの」にしているのです。

 

1 そうじは片づけが終わらないとできない

「そうじは整理整頓をした後にやろう」などと、片づけとセットにしていると、なかなか最初の一歩が踏み出せません。

 

2 そうじはがんこな汚れを落とすもの

「がんこな汚れさえ落とせば、家はキレイになる」なんて、目に見える汚ればかりを気にしていませんか? 本当の敵は別にあります。

 

3 そうじの前にはしっかりと計画を立てるべき

そうじは完璧な計画を立てないと進まないと思っていませんか?「まずはスケジュールを立ててから」を捨てましょう。

 

4 道具をそろえないと、汚れは落ちない

「そうじグッズは多ければ多いほど良い」ということはありません。道具を多くそろえすぎると、持て余してしまうことに。

 

5 そうじはまとめて冬に行なうもの

「やっぱり大そうじといえば、年末でしょ」と、季節にとらわれて、先のばしにしていたり、汚れを落とすチャンスを逃していませんか?

 

考えるより、まず「手を動かすこと」!

 

そもそもズボラだった私がそうじに目覚めたのは、古シーツを切りきざんで作った一枚のウエスを手にしたとき。母がよく古布をウエス代わりにして拭きそうじをしていました。そんな姿を見ていたせいか、私もやってみようと思い立ち、気づいたときに床や家具をちょこちょこ拭いてみることに。始めて二週間、気づけば家中がピカピカに輝いていて、とても感動しました。

その後、三人の子どもたちと猫たちとの暮らしが始まってからは、拭きそうじ量もアップ。次第に私のなかで本格的にそうじスイッチが入っていきました。

つい、「そうじは大変なもの」と思いがちなのですが、いろいろ「考えすぎ」は禁物です。そうじには、完璧な片づけも、綿密な計画づくりも、たくさんの種類の道具も不要です。

必要なのは、あれこれしなくちゃと考えるよりも、手を動かすこと。私自身もそうでしたが、試しに一度、目の前のスペースをウエスでちょこっと拭いてみてください。気楽に手を動かし始めれば、きっと家はキレイに輝き出します。まずは苦手意識の原因となっている古い常識を捨てましょう。新常識と入れ替えれば、そうじのハードルもグッと下がるはずですよ。

 

これがそうじの新常識

 

新常識で、あなたの“そうじ力”をアップさせましょう。

 

新常識1 そうじは片づけた後でなくてもできる!

片づけとそうじをセットにしていると、そうじはいつまでたっても後回しに。ですが、窓や鏡の拭きそうじなど、片づけなくてもそうじできる場所はたくさんあります。このふたつを切り離して、「まずはそうじ!」という習慣をつけましょう。

そうじをするとき、モノが邪魔になるのであれば、とりあえず横に寄せておけばOK。拭き進めるなかで、いよいよ追いやる場所がなくなったときが、片づけと収納の出番。「じゃあ、これをどこに片づけようか」と考えます。収納も細かく分別せず、決めたスペースに入っていればよしとします。

 

新常識2 がんこな汚れよりも、「ほこり」がやっかい者!

落ちにくい面倒な汚れの正体は、じつはほこり。空気中のほこりが油などにこびりついてできたものなのです。この目に見えにくいほこりをそうじする、という意識を持ちましょう。

朝は窓を開け、空気の流れでほこりを外に出します。壁や家具についたほこりは上から下へハンディモップでぬぐい取ること。ほこりは一晩かけて積もるので、散らかったモノは夜のうちに収納しておきます。洗剤選びよりもまずは、家全体の"ほこり度"をいかに下げるか、です。わが家では、ハンディモップと空気清浄機が大活躍しています。

 

新常識3 そうじは計画するほど挫折する!

完璧なそうじスケジュールを立てても、おおかた計画通りにいかず挫折するもの。そうじに計画は不要。まずは、いま気になっているスポットを集中してそうじすることから始めましょう。大事なのは悩むより、とにかく手を動かすこと。そしてその場がキレイになれば、満足感が得られ自信がつきます。すると自然に体は動き出し、次から次へとそうじしたい場所が広がっていくようになります。

 

新常識4 道具よりも、「困りごと」を突き詰める!

やみくもに道具をそろえても、かえって複雑になるだけ。まずは自分が、「どこのどんな汚れに、何がうまくいかずに困っているか」を明らかにした上で、必要な道具を考えます。

例えば、フローリングのこびりついた汚れをどうにかしたいけれど、腰が痛くてぞうきんがけがツラいのなら、立ったままぞうきんがけができるフロアワイパーを選べばいいのです。道具は少数精鋭がベスト。1枚でこすり洗いから拭きあげまで済んでしまう、プロユースのクロスを使うのも一案です。

 

新常識5 冬の大そうじより夏そうじがベター!

いわゆる「年末の大そうじ」は、江戸時代に行なった新年を迎えるための"すす払い"行事からきているもの。現代のそうじの対象はほこりやハウスダストなので、冬にやる意味はなくなっています。おすすめは、夏の大そうじ。気温が高いので汚れがゆるみやすく、落ちやすいからです。網戸洗いも水拭きも寒い・冷たい思いをしなくて済むし、いいことずくめ。夏の力を利用して、スッキリ・ラクに済ませましょう。

 

風&日光を味方に!夏のおすすめ洗いもの

 

・カーテン

レールからはずして丸洗いします。その際、フックはつけたまま内側に折り込むようにして洗濯ネットに入れて洗濯機へ。洗濯後はそのまま窓に吊るしておけば風の力で乾きます。夏ならソファの布カバーなど、厚手の洗濯物もすぐに乾くのでおすすめ。

 

・ゴミ箱やトイレブラシ

夏の強い日差しには、紫外線による殺菌消毒効果があるので、気になっていたダニ・カビを一掃するチャンスです。また、家中のゴミ箱やトイレブラシを丸洗いし、屋外に天日干ししておきましょう。夏の炎天下ならすぐに乾くし、殺菌効果も抜群です。

 

【著者紹介】

東 いづみ(ひがし・いづみ)

掃除家。趣味のそうじをメインテーマとしたブログが人気となり、現在はツイッター(@HigashiOsouji)で発信中。著書に『子供とペットとスッキリ暮らす掃除術』(KADOKAWA/メディアファクトリー)など。

 


 

くらしラク~る「PHPくらしラク~る」は主婦が何気ない毎日をラクに楽しく過ごせるように応援する生活情報。 2017年8月号の特集は<「そうじ」革命>です。

 

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