断りたい……でも断るのは心苦しい……。そんなジレンマから解放される、上手なお断りのしかたをご紹介します。

 

女性

 

近所付き合いで理由をつくり込みすぎて自爆! 

 …気が進まない町内会イベントの断り方 

 

毎年夏休みに開催される、町内会のバーベキューイベント。暑いし、気は遣うし、今年はパスしようと断る理由を考えて、「法事があるから行けない」ということに。でも実はウソなので、根掘り葉掘り聞かれるとしどろもどろに……。なんとか乗り切って、欠席できたけど、後日、バーベキューの日に遊園地に行っていたことが子どもの口からバレて、まいった!

 

【NG】法事のため欠席します

職場には使えそうですが、ご近所のような、情報が行き交う関係ではかなり危険です。断ることに抵抗があると、ついつい大きな理由を使いたくなりますが、大きな理由は偽装が発覚する可能性も大きくなります。基本的にはウソの理由はおすすめできません。この事例の場合でも、正直に遊園地に行くからと言ってもよかったと思います。

 

【OK】ちょっと予定が入ってしまって

このような自由参加のものについては、具体的な理由を言う必要はありません。「ちょっと予定が入ってしまって」や「予定が入りそうなので」というぐらいのざっくりとした理由のほうが、相手からあれこれ質問されることも少ないので、断りやすくなります。欠席するときは、前もって何か差し入れをしておくのも、気が利いていますね。

 

友だちの友だちは他人ですから!

 …「友だちも連れてっていいかな?」の断り方

 

明日は子どもの幼稚園の友だちとそのママを招待して手巻き寿司パーティー。すると招待している中村さんから「明日、友だちも連れてっていいかな?」と連絡が。しかも私の知らない人みたい。知らない人を家に呼ぶのはちょっと……、でも心が狭いって思われるかな。他のママにも確認したほうがいいかな、来てみたら知らない人がいるっていうのはどうだろう、普通はそんなこと、気にしないのかな……。どうしたらいいの?

 

【NG】心が狭いって思われるかな

この手のことは、気にする人もいれば、気にしない人もいるという、個人差のある事案です。普通はどうなの? みんなはどうしてる? などが気になるかもしれません。しかしこういう場合でも“人にどう思われるか”ではなく“私はどうしたいのか?”を基準に考えるという基本原則は変わりません。自分自身とコミュニケーションをとって、“私”の答えを見つけましょう。

 

【OK】今回はいつものメンバーでやりたいな

会場は“私”の家ですし、発起人であるホストは“私”ですから、“私”に決める権利があります。だからこそ中村さんは、ホストである“私”の意向を確認してきたのです。この場合は何の遠慮もいりません。「今回はいつものメンバーでやりたいな」と断ったり、「その人とは、今度一緒にランチでも行かない?」と代替案を示したりするとよいでしょう。

 

親戚一同の恒例行事を断るリスク

 …夫の実家への里帰りの断り方

 

夫の実家に行くのが気が重い。「年末年始の里帰りは、あなたと弘樹だけで行ってきたら?」とそれとなく言ってみた。「みんな家族全員で来てるんだから、うちだけそういうわけにはいかないだろう」「おふくろだって、夫婦仲が悪いんじゃないかって心配するんじゃないか」と夫。夫の言うことはよくわかる。行かなければきっと薄情な嫁だとか言われるんだろうな。夫も肩身の狭い思いをするのかも。でもなぁ……。

 

【NG】薄情な嫁だと思われる

行かないという選択をするなら、不評をかうリスクを引き受けなくてはなりません。ただしリスクは必ずしもそうなるとは、限りません。やってみたら、何の問題もなく、考えすぎだったということもあります。選択肢のどれを選ぶか? 自分が無理しすぎない選択はどれか? そこに集中しましょう。

 

【OK】イヤイヤ行くより、気持ちのこもった贈り物

答えはひとつではありません。例えば、一年おきに行く、年末年始はパスしてお盆に行く、行くけれど泊まりは近くのホテルにする、“私”だけ日帰り、などがあります。“こうあるべき”という思い込みを外して、これならいいなと思える頃合いを探しましょう。もしかしたら、人の数だけいろいろな結論もあるかもしれませんね。イヤイヤ行って表面的に取り繕うより、気持ちのこもった贈り物を、夫に託すという手もあります。

 


 

【本書のご紹介】

 

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『相手を不快にさせないお断りのしかた』

著者:中垣俊子(コルネット主宰)

 

断ることで自分の評価が落ちると思っていませんか? 断ることは自分を大切にするということ。そして、信頼できる誠実な関係を築くということをわかりやすい日常事例で解説しています。