2人の子育てで、目が回るほど忙しい毎日。3人目を身ごもったことを知った佐々木さんは、不安になりました。

 

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4歳の息子も、2歳の娘もやんちゃ盛り。仲よく遊んでいるかと思うと、おもちゃの取り合いでケンカになり、ギャンギャン泣いています。お出かけすると、2人がそれぞれ反対方向に走って行くのを追いかけたり......。

 

まだまだ手のかかる子どもたちを、毎朝、保育園へ送り、ホッと一息つく間もなく仕事に行き、夕方、保育園にお迎えに行って家に着いたと思ったら、ごはんの支度にお風呂に寝かしつけ。バタバタとあっという間に時間が過ぎて、まだ片づけが終わらないまま、私も子どもたちと寝てしまうこともしばしばです。

 

もちろん子どもたちはかわいいのですが、自分だけの時間がほんのちょっとほしいな、と、少し疲れてしまうこともありました。

 

そんな中でふと、思い出すことがありました。夫と「子どもは、3人はほしいよね」と、ずいぶん前に交わした会話。でも、今の状態では考えられません。私の気持ちに、まったく余裕はありませんでした。

 

昨年末のことです。体調が悪く、疲れか風邪かな、と思っていたのですが、なんと3人目を妊娠していたのです。うれしい反面、不安と消極的な考えが脳裏に浮かびました。今、3人目を産んだら、私、どうなっちゃうんだろう。やっと仕事も順調になってきたのに、どうして今のタイミングなんだろう。しばらく考えこんでしまいました。

 

次の日、意を決して夫に相談しました。夫の反応は、念願の3人目でうれしい、と。うれしいのは、私も一緒。だけど......。「あなたは朝から晩まで仕事で、おまけに夜勤もあって、ろくに家にいないでしょ。誰が子育てすると思ってるの? 今でも精一杯なのに、1人増えたらどうなるか、わかってるの?」――私の中に溜まっていた、何とも言えない感情が、あふれそうになりました。

 

そんな私の気持ちを察したのでしょうか、夫は「今よりもがんばって働くから。何も心配しないで」と言ってくれたのです。夫がまじめに働いてくれているのは重々承知でしたが、普段あまり会話ができていなかったせいか、あらためて言葉で伝えてくれた夫の気持ちに、涙がとまらなくなりました。

 

数日後、遊んでいる子どもたちを呼んで、妊娠のことを話すことにしました。

 

「実はね、ママ、赤ちゃんができたの」

 

どんな反応をするかうかがっていると、息子と娘がうれしそうにニコニコして言いました。

 

「ママ~、よかったね! きっとサンタさんが赤ちゃんをプレゼントしてくれたんだよ」

 

え? あ、今日は、12月27日。

 

思ってもみなかった子どもたちの言葉に、思わず涙があふれ、今までの不安な感情は消えてなくなりました。

 

どうして、私はこんなに不安になっていたんだろう。そう、本当にサンタさんがプレゼントしてくれたんだ。サンタさん、こんなにすてきで幸せな気持ちにさせてくれる家族からのプレゼントを、ありがとう。子どもたちの言葉に、私の気持ちは救われたのです。 それから8カ月。相変わらずバタバタな日々ながら、お腹の中で元気いっぱい動く赤ちゃん。ママもパパもお兄ちゃんもお姉ちゃんも、あなたのことを待ち望んでいますよ。

 

佐々木一二三(東京都小金井市・30歳・美容師)

 

 


 

のびのび子育て

「PHPのびのび子育て」は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌。 2017年月12月号の特集は<親の関わり方しだい!「困った子」「心配な子」ほど大きく伸びる!>です。

 

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