つい人の目を気にしたり、誰かの一言に傷ついたり、感情の浮き沈みが激しかったりしませんか? そんなあなたにこの年末に必要なのは、「嫌な感情」と向き合うことかもしれません。

 

女性

 

嫌な感情は置いていこう!

 

嫌な感情を引きずらないコツは、痛い思いをした自分を抵抗しないで受け入れることです。なぜ抵抗しないことが大事なのかというと、心のすみで「こんなはずじゃなかった......」と思っているあいだは、陰にある幸せに気づけないからです。 両手を上げて嫌な感情を受け入れて、発想を180度切り替えましょう。「嫌な体験」を、心の中で「いい体験」に書き換えるのです。

 

失敗ほどいい経験はない

 

たとえば、予想外の失敗をしたことが心に引っかかっていたら、「あの失敗はいい体験だった!」と思い切って信じてください。他人は関係ありません。あなた自身が「あれは必要な体験だった。失敗は学びのチャンスなんだ!」と信じることがすべてです。

 

すると、心の向きが「こんなはずじゃなかった」から「無駄な体験はひとつもない。全部ありがたい体験!」に180度変わります。そして、体験したからこそわかったことが脳裏に浮かぶでしょう。それは人の痛みかもしれないし、やさしさかもしれないし、あるいは自分の傲慢さかもしれません。そのとき思わず胸がキュンとして、涙がこぼれたり笑いが込み上げたら、心が嫌な感情から解放された証拠です。

 

あなたは晴れ晴れした気持ちになって、「私の人生、これでよかったんだ!」と心の底から安心するでしょう。これが「陰にある幸せに気づく」ということです。 今年あった不本意な体験は、この方法で全部ありがたい体験に書き換えて、新たな一歩を踏み出しましょう。

 

来年に向けて、温かいヴィジョンを持とう!

 

あなたは来る年をどんな自分で過ごしたいですか? きっと「イキイキした自分」とか「嫌な感情を引きずらない自分」を思い浮かべるのではないでしょうか。それならば「何があっても決して自分を責めない」というヴィジョンをぜひ持ってください。

 

人生はなかなか思い通りになりませんから、自分の不甲斐なさに腹が立つときもあるでしょう。でもそこで自分を責めはじめると、ますます苦しくなるんですね。大切なことは、わき上がった感情を否定せず、どんな自分も肯定することなのです。

 

たとえば、「どうしてできないの!」と自分にイラッとしたら「いいよ、いいよ。できないときもある」、「もう疲れちゃった」と落ち込んだら「ムリしないで休もう!」、「これじゃ足りない」とあせり出したら「がんばらないで、楽しんで!」と、そのときの自分を全面的に受け入れて応援しましょう。温かい言葉は、声に出して言うとより心に沁みますよ。

 

嫌な感情こそ、幸せへの近道

 

嫌な感情も、愛すべき自分の一部。心を成長させて、より大きな幸せに導いてくれる貴重な存在なのです。来年はもっと上手に嫌な感情と折り合いをつけたいと思うなら、そのことをよく理解して、あなたが自分の応援団長になって、「何があっても決して自分を責めない」という深い愛を心に育てましょう。

 

 

【著者紹介】

宇佐美百合子(うさみゆりこ)

作家、心理カウンセラー。執筆や講演を通じて、幸福に生きるヒントを説く。『みんな、ひとりぼっちじゃないんだよ』(幻冬舎文庫)、『嫌な感情の愛し方』(サンクチュアリ出版)など、著書多数。

 

『PHPスペシャル』1月号より

 

 

 

SP1801

 

 

本記事は、PHPスペシャル2018年1月号特集「心とモノをすっきり!整える」より、一部を抜粋編集したものです。