
「運のいい人」が必ずしている人づきあいの習慣
円滑な人づきあいは幸運への近道! 接遇のプロに、運を引き寄せる方法を教えていただきました。
◆「運」は周りの人が運んでくる
人はどういうときに「運がいい」「ツイている!」と感じるのだと思われますか? 一人で家の中にじっと閉じこもっているとき? それとも、誰かと出会い、おつきあいする中で感じるものなのでしょうか。おそらくみなさんもおわかりのように、答えは後者。人とのかかわりの中で、自分が望んでいた状況、あるいは想像以上にいい状況になって初めて、「私って運がいい」と感じるものなのです。したがって、運は「人が運んできてくれる」というのが大前提です。
◆追いかけると「運」は逃げる
おもしろいもので、運というものは追いかけると逃げてしまいます。たとえば、異業種交流会などで名刺をたくさん配っても、まったくその後につながらない、合コンにも毎回参加して一生懸命おしゃれをして行ったのに、なかなかご縁に恵まれない……などなど。
では、どうすれば周りの人に運を連れてきてもらえるのでしょう。私は「運に恵まれているな」という人たちを観察してみました。するとそれは、特別な才能や力を持っている人ではなく、ごく平凡な人だったのです。勇気が出ませんか?
もっとも、平凡とは言え「運を運んできてもらえる人」たちには、ふだんの心がけや言動にいくつか共通する特徴があるようです。その特徴を知り、まずはまねをすることから始めましょう。そう遠くないうちに、「あれ? 私、ツイている?」と感じるはずです。
◆「あの人、運がいいよね」と言われる人の4大特徴
(1)笑顔をたやさない
運を運んでもらうには「また会いたい」と思ってもらう必要があります。それには、仏頂面よりも笑顔です。
(2)何事も「そこそこ」
「特別なもの」を持っている人は敬遠されがち。何事も「そこそこ」に留めて奇をてらわず、当たり前のことをきっちりやりましょう。
(3)安定感がある
運は、信頼できる人のところに運ばれるもの。好不調の波がない、堅実、といった安定感を保つことが大切です。
(4)「期待より少し上」を目指す
仕事でも人間関係でも、相手が求めているレベルのほんの少し上を目指しましょう。がんばりすぎは空回りや失敗のもとです。
さて、あなたはいくつあてはまるでしょうか?
ほんの小さな習慣を変えていくだけで人づきあいはどんどんよくなり、気がつけばたくさんの「運」が舞い込んでくるようになります! ぜひ実践してみてくださいね。
【著者紹介】
里岡美津奈(さとおか・みつな)
1965年、愛知県生まれ。パーソナルクオリティーコンサルタント。全日本空輸で25年間チーフパーサーを務め、そのうち15年間は天皇皇后両陛下などVIPの特別機を担当する。著書に『いつもご機嫌な女でいるためのちょっとしたコツ』(主婦と生活社)などがある。
本記事は、PHPスペシャル2018年2月号特集「いい習慣が幸せを呼ぶ」より、一部を抜粋編集したものです。