なぜか人に好かれる人がいる一方、知らず知らずのうちに人に嫌われる人がいます。その違いはどこにあるのでしょう?

 

女性

 

好かれるには「安定感」はカギとなる

 

私は、全日本空輸のCAとして、25年間チーフパーサーを務め、退職までの15年間を天皇皇后両陛下や国賓の方への接遇をしてまいりました。

初めてVIPの接遇を担当するように指名を受けたとき、「なぜ私なのかしら。ほかにも素晴らしい接遇をする同僚はいるし、私が特別だとは思えない」と感じました。そこで、期待に応えたい思いもあり、指名した理由を上司たずねてみました。

「う~ん……里岡さんはいつも笑顔だよね」

確かに笑顔は意識していたのですが、周りを見渡せば笑顔ではないCAを見つけるのが難しいくらい、みんな笑顔です。では、なぜ上司は私を選んだのでしょう。それからもずっと考えて、あることに気づいたのです。それは、上司の言葉にもあった「いつも」という言葉でした。

意識すれば今すぐ誰でも笑顔はつくれます。しかし、難しいのは「いつも」笑顔でいることなのです。調子がいいときは笑顔でいられても、気持ちが不安定なときも笑顔でいるのは難しいものですよね。   

 

好かれる人がしている「言い方」と「ふるまい」

 

人に好かれるスキルは、どれも簡単なことばかりです。しかし、大事なのはそれを続けること。これからご紹介する方法を、一日でも多く、一瞬でも長く続けるように意識してみてください。

 

(1)まずは黙って耳を傾ける

「聞き上手は話し上手」と言われます。とりあえず最初は黙って相手の話に耳を傾けましょう。相手からなかなか言葉が出ない場合は、質問を投げかけるなどして話を引き出します。その間も、にこやかに微笑んで言葉を待ちましょう。

 

(2)伝わるように話す

相手に伝わるように話すことが大事。何度も聞き返されたり、用件を理解してもらえなかったりしてはコミュニケーションがうまくいきません。特に高い声で早口にしゃべりがちな人は、意識して落ち着いた大きな声で、はっきり話しましょう。

 

(3)自分を大きく見せない

周囲から信頼され、社会的なステイタスも手にしている人ほど、そのふるまいは謙虚で慎み深いもの。いばったり、自慢することは一切ありません。誰に対してもフランクでとても自然。一緒にいるとホッと心がなごみます。だからこそ、いつも誰かが運を連れてきてくれる。つまり、等身大のありのままの自分でいることが大切なのです。

 

(4)清潔感を意識する

「また会いたいな」と思われるのは、とびきりの美人や抜群のスタイルの持ち主よりも、一緒にいて心地がいい人です。ポイントは、健康的で清潔感のある身だしなみ、身のこなし。これはどんな相手にも好印象を与えて運を引き寄せます。

 

(5)「二番目」の洋服を選ぶ

パーティーなど華やかな場所は別にして、ふだんは「自分が二番目によく見える洋服」を選びましょう。自分が一番素敵に見えてしまうと、「すでに運に恵まれている人」と思われ、運を運んできてもらえません。少し抑えた装いが○です。

 

(6)平常心を保つ

気分にムラがあったり感情的な言動が多い人は、人に緊張感を与え、憂鬱な気分にさせます。人間である以上、仕事で失敗をしたり失恋をして落ち込むことや体調を崩すこともあるでしょう。でも、それはあくまでも自分の都合です。人前では平常心を保ち、ポーカーフェイスでいること。その安定感こそが周囲の信頼につながります。

 

いかがでしたか? どれもすぐにできそうなことばかりですし、こんな人がいたら相手のことを好きになってしまいますよね。客観的に見て、自分が「好かれる人」になっているか「嫌われる人」になっているか、いつもチェックしてみてくださいね。

 

【著者紹介】

里岡美津奈(さとおか・みつな)

1965年、愛知県生まれ。パーソナルクオリティーコンサルタント。全日本空輸で25年間チーフパーサーを務め、そのうち15年間は天皇皇后両陛下などVIPの特別機を担当する。著書に『いつもご機嫌な女でいるためのちょっとしたコツ』(主婦と生活社)などがある。

 

『PHPスペシャル』2月号より

 

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本記事は、PHPスペシャル2018年2月号特集「いい習慣が幸せを呼ぶ」より、一部を抜粋編集したものです。