人からの評価やできなかったことを気にするよりも、できた自分や頑張った自分をほめると、気にしすぎる性格はガラッと変わります。

 

女性

 

他人をほめている場合じゃない

 

年を重ねるにつれて、自然と人間関係の数は増えていきます。子どものいる主婦の方なら、家族、 親戚、ご近所、ママ友、PTA、職場など、あらゆる場所でいくつもの顔を使い分けて暮らしていると思います。緊張する場面が続いたり、周りに気を使いすぎたりすると、どっと疲れますよね。

そんなとき、人に愚痴を聞いてもらったり、「頑張ってるね」とほめてもらったりすると気が晴れるでしょう。しかし、今の日本では誰もが周りに気を使って忙しく動き回っているので、他愛のないおしゃべりでストレスを解消する時間がなかなかありません。

そこで私がおすすめしているのが、「自分ほめ」です。いつも周りに気を使って頑張っている自分を、自分でほめてあげてほしいのです。

私は、入浴中や寝る前などのリラックスタイムを見つけては、自分をほめています。「〇〇さんに忘れずに連絡ができたな」「期限までに書類を提出できたぞ」などのほめポイントを見つけて、「よくやったね」「できたね」と自分に声をかけています。

 

「できないこと」より「できたこと」に目を向けよう

 

不思議なことに、自分をほめる習慣が身につくと、周りの意見に動じることや、「できない自分」にクヨクヨする時間が減っていきます。そして、たとえ失敗したり、痛いところを突かれたりしても、ポジティブに受け止められるようになります。

なぜなら、うまくいったときはもちろん、うまくいかなかったときも、絶対的な味方である「もう一人の自分」が励ましてくれるからです。

とはいえ、さっそく自分をほめようとしても、慣れないうちはくすぐったく感じることでしょう。しかし、毎日一つでも「できたこと」をほめて、自分をほめることを習慣にしていくと、気にしすぎる性格は劇的に変化していきます。

 

謙虚と自己否定を間違わないで

 

「自分をほめることなんてできない」と言う人は、他者と自分を比べて「あの人は才能もあって、あんなに努力している。それに引き替え自分はダメだ」と落ち込みがちです。

また、他者と会話をしているときに、相手に気を使って自分を必要以上に低く見積もってしまうこともあります。

これを「謙虚」な姿勢だと勘違いしている人が多いのですが、本来の謙虚の意味はまったく異なると私は考えています。

謙虚とは、理想の道を歩く大先輩と自分との距離を確認して、その差を埋めるために頑張ることです。誰彼構わずむやみに自分を卑下することではありません。

大先輩との距離がわかれば、今、自分が何をすべきかがはっきりするので、心ない批評・批判は気にならなくなります。

その原動力となるのが自分ほめなのです。

 

 

「PHPスペシャル」4月号より

 

【著者紹介】

原 邦雄(はら・くにお)

一般財団法人「ほめ育財団」代表理事。世界中の人たちを輝かせることをミッションに、ほめて人を育てる「ほめ育」を国内外に広げる活動をしている。『1日1ほめで幸運を引き寄せる 自分をほめる習慣』(すばる舎)など著書多数。

 

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本記事は、「PHPスペシャル」2018年4月号特集【「気にしない」自分になれるヒント】より、一部を抜粋編集したものです。