最悪な出来事が起きたとき、絶望しか感じられない人と、あきらめずに希望を見出そうとする人では、どんな違いがあるのでしょう?

 

女性

 

「あきらめない人」は何が違うのか?

逆境としか思えない出来事が起きたとき、そこで立ち止まって落ち込んでしまう人と、絶望の中にも希望を探して乗り越えようとする人がいます。

「あきらめない心」の持ち主は、自身に起きる出来事のすべてに感謝しています。私は「最近ソンしてばかりだな」と思うときこそ、「いいことがあっても感謝、悪いことが起きても感謝、生きているだけで感謝」と唱えるようにしています。

そして、下の4つのような考え方で、逆境を乗り越えるようにしています。

 

喜んで悪縁を受け入れる

他者は自分の鏡です。なので苦手な人が現れたら、前向きな人は「汚れた心を洗い流すチャンスだ!」と考えます。そして、相手との関係に映し出された「嫌な自分」をバッとつかんでポイッと捨ててしまいます。

間違っても自分から縁を切らないようにしてください。縁を切ると「縁切り者」という不徳を積むことになるので、イヤな自分を手放すだけにとどめます。すると、いつのまにか苦手な人が離れていき、良縁だけが集まり始めます。

 

無駄なことからも、トクするヒントを見出そうとする

失敗をしたくないからと、いらないものをどんどん切り捨てていくと、逆境を乗り越えるヒントを取りこぼしてしまう可能性があります。

苦手な人、嫌な仕事、将来の不安など、心をかき乱すものに出合ったら、すぐに切り捨てず、「そこにどんな意味が見つけられるかな?」と考えてみましょう。

雑草のおかげであぜ道を歩いても靴が汚れないように、「無駄なことがトクを生み出しているのかも」と思うと、逆境も楽しめるようになります。

 

積極的に孤独な時間を作っている

孤独な時間には少なからず恐怖があります。しかし、逆境に負けない人は、孤独な時間の中に自分が本当に求めているテーマが見つかることを知っています。

真っ暗闇にいるとき、小さな光がさしこむとパッと目が向きますよね。それは心の中も同じです。孤独な時間の中でじっと待っていると、ぼんやりとあかりが灯ります。その光の方向に進むと、運が開けていくのです。

孤独は内省の時間。未来のトクのための大切なひとときです。

 

ダメな自分を見つめるために旅に出る

逆境に負けてしまう人は、失敗すると、夢に破れた自分から逃避するように旅に出ます。一方前向きな人は、嫌なことから逃げるための旅には出ません。「何がダメだったんだろう。いったん今の場所から離れて、冷静に考えてみよう」と分析するために旅に出ます。

自己逃避はソンのもとです。嫌なことから逃げるのではなく、いったん距離を置きましょう。嫌なことを巻き起こしてしまった自分のどこを変えればよかったのかを考えられるのが、逆境に強い人なのです。

 

いかがでしたか? 逆境に強い人と弱い人に大きな差があるかというと、そんなことはなく、小さな思考習慣の積み重ねが、強い心を作り上げていきます。

嫌な出来事は心の成長にとっては大チャンスです。どんな人にも嫌な出来事は必ず起きます。そこで何を学び、何を得るかが、人生の分かれ道になるのです。

 

『PHPスペシャル』 5月号より

 

【著者紹介】

中島 輝(なかしまてる)

心理カウンセラー。統合失調症やパニック障害など多数の困難を乗り越え、その経験をきっかけに独学で心理学やセラピーを学ぶ。『大丈夫。そのつらい日々も光になる。』(PHP研究所)など著書多数。

 

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本記事は、PHPスペシャル2018年5月号特集「なぜかトクする人、ソンする人」より、一部を抜粋編集したものです。