嫌いではないけれど、一緒にいると疲れてしまうような人がいます。モヤッとする会話の切り抜け方とは。

 

女性

 

相手を変えることはできない

 

苦手な人には、どう接するのがいいのでしょうか。

興味のない話を聴き続ける? 

相手の存在を無視する?

相手の価値観を変えるまで一生懸命に説得する?

残念ながらどれも違いますよね。

相手の価値観を変えることや、自分の価値観を変えてまで相手に合わせることは、人間関係を長続きさせることにはなりませんし、無理があります。それに、あらゆる人間関係において、「自分の価値観」を相手に押し付けるわけにはいきません。

そもそも、「なんとなく苦手な相手」は、「ずっと仲良くしたいと思っているわけでも、深く付き合っていきたいと思っているわけでもない相手」なので、気を遣ってエネルギーのムダ遣いをするのは、なるべく避けたいものです。

 

プライベートに踏み込まれたら?

 

個人がSNSを活用するのが当たり前の時代になり、Facebook やTwitter、Instagram などを通して、日常の出来事や写真、動画を公開する人が多くなりました。

友人や知人など、フォローしている人が次々にアップする投稿を見ると、

「本当にこんなに充実した生活を送っているのかな?」

「大企業に勤めていると、そんなにいいお給料がもらえるの?」

などと自分と比較して、なんとなくモヤッとしてしまうのが人間の心理です。特に身近な相手ほど比較しやすいので、友人や知人に対しては、モヤモヤ度数がアップしてしまいます。

 

自分の気持ちを相手に伝えよう

 

プライベートに踏み込んでくる人には、そういった「モヤモヤを解消したい」という心理があります。仕事や生活で自分が抱えている不安感を、相手の状況を聞き出すことによって安心感に変えたいのです。

対処法は、「自分の価値観ではこう考えている」と相手にハッキリと伝えることです。その際に、「自分の身に起きたことではなく、気持ちを聞いてほしい」と伝えることによって、相手はあなたの気持ちを聞こうという心構えが持てます。

 

「上から目線」から距離を置くために

 

また、あなたの周りに、いつも人にダメ出しをしたり、強い言い方で考えを主張したり、アドバイスをしたりする人はいませんか? 何となく「常に誰よりも自分のほうが上だと思いたいのかな?」と感じられるような人は、相手に不快感を与えるだけでなく、人が遠ざかっていきます。周囲からは、自分の考えていることを押し付けてくる嫌な人と思われているかもしれません。

 

苦手な相手を「アドバイザー」に変える

 

実は、「上から目線の人」は意外にも、「相手にとって良いことを言ってあげている」と思っている場合が多くあります。まさかと思うかもしれませんが、本人からすると、相手のために「もっとこうしたらいいのに」「もっとこんなことに挑戦したほうがいい」というアドバイスをしているつもりなのです。

そんな上から目線の人への対処法は、相手が言いたいことを聞いてみることです。具体的には、

「私って、あなたから見るとどんなふうに見えるの?」

「それって具体的にどんなふうにすればいいの?」

と聞いて誘導します。これによって、相手はアドバイザーに変化し、言い方にも変化が表れます。

 

『PHPスペシャル』 6月号より

 

【著者紹介】

宮本実果(みやもと みか)

1975年生まれ。MICA COCORO代表、産業カウンセラー。カウンセリングや研修を通じて、働く人たちのサポートを行なう。著書に『仕事は人間関係が9割』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

 

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本記事は、PHPスペシャル2018年6月号特集「人づきあいをラクにする」より、一部を抜粋編集したものです。