だから分かり合えない!?男性と女性の怒りには、決定的な違いがあります。

 

夫婦

 

男性の怒りと女性の怒りはちがう。

 

ほとんどの人は気づいていないことですが、恋人や夫婦などの男女間には、「男性は強いもの、女性は弱いもの」という無意識の概念があります。対等ではなく。

 

男性は、「女性に尊敬される男でありたい」「女性に頼られる男でいたい」と思っているので、怒りのベースに、「強いところを示したい」「主導権をとりたい」という欲求があります。怒りっぽい男性は、「男はもともと強くあるべきだから、これぐらい怒っても許してもらえるだろう」と思っているのかもしれません。

 

女性にごちゃごちゃと言われたり、ないがしろにされたり、悪い点を指摘されたりすると、「男性は強い」という既得権益を侵されてしまうため、怒りが噴出します。

 

一方、男性に対する女性の怒りのベースは、突きつめると「愛されたい」

 

「わかってほしい」という欲求に尽きます。そして、怒りっぽい女性は、「女性はもともと弱いんだから、強い男にこれぐらい怒っても許してもらえるだろう」と思って怒っているところがあります。

 

つまり、男性も女性もそれぞれ、自分の立場に甘えて、怒っているわけです。

 

女性の「愛されたい」「わかってほしい」という欲求は、とても受け身のものです。

 

もともと、女性は"受け入れる性"。男性の愛情がなければ死活問題の時代が長かったため、ときどき無意識の戦略で、「愛しているなら~できるはず」と、男性の愛情を確かめるような怒り方もします。男性が話を聞いてくれたり、機嫌をとったり、謝ったりして愛情の確認ができると、気持ちは落ち着くのですが......。

 

もう少し、女性の怒りの性質を説明しましょう。

 

たとえば、女性が料理を作って待っていたのに、男性が来られなくなったとしましょう。男性は、「仕事が長引いているんだ」と理由を説明して謝り、それで解決したと思っていますが、女性は「それは、仕方がないわね」と口で言ったとしても、気持ちは晴れていません。次に会ったときに、「最近、冷たいんじゃない?」「この前、私が髪を切ったこともわからなかったでしょ」と愛情を確認するように、チクチク言い始めます。男性は「なんだか機嫌が悪いなぁ」と理解できず、女性もなんだか満たされない状態......。

 

でも、女性の本当の不満は、「一生懸命作った手料理を食べてほしかった」「あのときは寂しかった」ということ。それを素直に説明すれば、お互いに納得できるのです。

 

男性も女性も、"怒り"を使って甘えすぎず、"笑顔"を使ってほどほどに甘え、相手を思いやる気持ちがあれば、仲良くやっていけるのではないでしょうか。

 


 

【本書のご紹介】

 

感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく

 

『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』

怒り、嫉妬、好き嫌い……感情に流される女性は、仕事も人生も実は大損してしまう! マイナス感情を整理して、素敵に幸せをつかむヒント。

 

【著者紹介】

有川真由美(ありかわ まゆみ)

作家・写真家。鹿児島県姶良市出身。熊本県立熊本女子大学卒業。台湾國立高雄第一科技大学修士課程卒業。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など多くの転職経験、マナー講習指導、新人教育の経験から、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆。内閣官房 すべての女性が輝く社会づくり推進室「暮らしの質」向上検討会委員(2014−2015年)。日本ペンクラブ会員。

著書に、『あたりまえだけどなかなかわからない 働く女ひとのルール』『働く女ひと! 38才までにしておくべきこと』(以上、明日香出版社)、『遠回りがいちばん遠くまで行ける』(幻冬舎)、『旅するように生きてみたら』(毎日新聞出版)、『女子が毎日トクをする人間関係のキホン』『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(以上、PHP研究所)などがある。