
休むのが下手な人の特徴4
キビキビ動いて、しっかり休むには、いつもの習慣から脱出する必要があります。
◆休むのが下手な人の特徴4
1.休まないことで不安から解放されようとする
「自分に自信がない」「結果を出せないかもしれない」というマイナス感情が強いと、休まないことで不安から逃れようとします。
実は、人が無理をしてがんばるときは、ポジティブな理由からではなく、不安から逃避したくて動いていることが多いのです。
その場合は、不安の正体を見つけ出さなければなりません。そして、目的から逆算して、「今、本当にやるべきこと」に力を注がないと、いつまでもがんばり続けることになります。
2.長時間続けることを重視している
休むのが下手な背景には、「がんばる=美徳」という価値観や、「がんばっていないと不安」という恐怖が存在します。がんばることに美徳を感じている人は、休むことに罪悪感と恐怖を抱きます。
たとえば学生時代、部活動の練習や勉強を長時間続けることで褒められてきた人にとっては、結果よりも、どれだけ汗を流してきたかが重要となります。
そういう人はまた、失敗したときや結果が出ないときに自己評価を下げないように、「でも、やるだけやったから仕方ない」と自分にも他人にも言い訳をして、さらに一生懸命な姿を見せようとします。そのため、いつまで経っても休むことができなくなるのです。
3.「がんばっていれば認められる」と思っている
がんばっている姿を周りから評価されたいと思っている人は、やるべきことをやり遂げられなくても、一生懸命な姿勢を免罪符にして、他者からとがめられることを回避しようとします。
しかし、いくらがんばっても目的が達成されなければ、やるべきことはいつまでも残ってしまいます。
どれだけ汗を流したかではなく、結果に目を向けることが重要です。本当に周りに評価されたいと思うなら、努力する姿を隠れ蓑にせず、結果を見てもらうことで勝負しましょう。
4.失敗しても「でも私はがんばった」と自分に言い訳する
3が、他者からの評価を得たいがために動き回るのだとすると、こちらは自分を納得させるためにがんばります。
「休まずにがんばった結果、失敗したのなら仕方がない」と言い訳する人は、「休まずにがんばったから、私は悪くない」「これだけやったもの」と諦めがつくように自分を仕向けます。
しかし、それではいつになっても目的は達成されないし、休むこともできません。「効率的に動いて休むためにはどうすればいいか」を考える必要があります。
『PHPスペシャル』11月号より
本記事は、PHPスペシャル2018年11月号特集「疲れがすっきり! 心と体の休ませ方」より、一部を抜粋編集したものです。
【著者】
古川武士(ふるかわたけし)
習慣化コンサルタント。働く人にとって「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、オリジナルの習慣化理論と技術を確立。『図解 マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『人生の主導権を取り戻す「 早起き」の技術』(だいわ文庫)など、著書多数。