夫が、ほめてくれないことで、「私は愛されていないのかな?」と不安になってしまうことがあります。友人がいくらほめてくれても、一番身近な存在である夫がほめてくれないことで、日々不安に襲われてしまうのです。

 

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こんな不安、どうしたらいいの?

 

私は、自分では家事や育児を一生懸命頑張っていると思っていますが、夫がほとんどほめてくれません。夫は、当たり前のことをなぜほめなくてはいけないのだと思っているようです。友人は、色々とほめてくれるのですが、いくら頑張っても夫がほめてくれないことで、「私のことが嫌いなのかもしれない」と不安になってしまいます。

 

自分に厳しい男性は、身近な人にも厳しい

 

人には承認欲求というものがありますので、誰かに認めてもらいたいと、誰もが思っています。誰かに認めてもらえると嬉しいものですし、大切にされていると感じることができます。

 

ですから、自分が頑張っていることをほめてもらいたいと思うことは、当たり前のことではあります。

 

ただ、「他の人はほめてくれているけれど、身近な存在である夫からはほめてもらえないので、自分は嫌われているのかもしれない」と感じてしまうのは、ちょっと誤解があるのかもしれませんね。

 

私たちは心の中の状態を外に映します。この投影は、ご主人も当然しているわけです。

 

「当たり前のことをしているのに、なぜほめなくてはいけないのだ」と、ご主人が思っているとしましょう。あなたの努力はわかっているけれど、それは当たり前のことだから承認する必要はないということなのであれば、ご主人は、自分に対しても、そのように厳しい側面をお持ちの方なのではないかと考えられます。

 

「自分は、当たり前のことをして、ほめてもらおうと思わない」とご主人が思っているのだとしたら、それを身近な存在の妻にも同じように適用します。

 

その結果、自分に厳しいご主人は、妻であるあなたにも厳しい態度で接するということになります。

 

愛していないからほめてくれないのではなく、自分と妻の心の距離が近い分だけ、自分で自分を扱うように、妻を扱った結果、ほめないということになります。

 

特に男性は、身近な人のことをあまりほめないということが多くあります。

 

自分は自分に厳しくしているのだから、身近な存在の人にもそうすべきであると男性は思っていることが多いのです。男性は、身近な存在ほど厳しく扱うことが多く、女性は、身近な存在ほど丁寧に大切に扱うという傾向があります。

 

「私のことを愛していないからほめない」のではなく、「私のことを身近な存在だと思っているからほめないのだな」と考えてみると、不安はかなり減るのではないでしょうか。

 

そのうえで、ご主人が日々当たり前にしていることに感謝を伝えるようにしていくとさらにいいですね。「当たり前のことだ」と不愛想な態度をとられるかもしれませんが、感謝されたりほめられたりするのが嫌な人はいませんから、「ほめられると嬉しい」ということを、学んでいってくれます。

 

そうすると、自分がほめられて嬉しいということは、身近な存在である妻もほめられると嬉しいのだという投影が徐々に作られていきます。

 

【POINT】

自分に厳しい男性は、身近な存在ほど同じように厳しく接することがあります。ほめてくれない=愛してくれていないということにはならないと理解していきましょう。

 

 


 

【本書のご紹介】

 

あなたはなぜいつも不安になってしまうのか

 

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【著者紹介】

大門昌代(だいもん・まさよ)

カウンセリングサービス所属カウンセラー・神戸メンタルヘルスサービス所属トレーナー。2005年よりカウンセラーとして活動、大阪を中心に東京、名古屋、福岡にてカウンセリング、カウンセラー養成講座、ワークショップを開催。自身の経験をもとにしたわかりやすいレクチャーが支持を得る。カウンセリングや講座、講演では「誰にでもわかりやすく」をテーマに、日常生活に役立つ心理学を目指して活動している。100人規模のグループセラピーをリードするトレーナーとしても活動する実践派である。著書に『子どもの自立を遅らせるひと言・助けるひと言』『身近なあの人からの「攻撃」がピタッ!と止まる本』(以上、PHP研究所)がある