特に理由は思い当たらないけど、なぜかお金が貯まらない。そんな人は、自分の「クセ」を見直してみましょう。

 

女性

 

貯められない人の共通点

 

派手に浪費しているわけではないのに、なぜかお金が貯まらない。そんな人に共通する行動や思考の「クセ」があります。

それは先を考えた行動ができず、自分にとって必要なものがはっきりしていないため、そのときの気分で買い物をしてしまいがちなこと。また、お金だけでなく、健康や時間など、生活全般の管理も苦手です。

こうしたクセは、生活の中のさまざまなシーンで「習慣」となって現れています。一つずつ自覚して改善することで、無駄な出費が抑えられ、みるみるお金が貯まり始めるのです。

 

3大「貯められないグセ」を要チェック!

 

【1】「今が良ければOK」と思っている

→"先"を考えられなければ貯金も難しい

「今さえ楽しければいい」「今、ラクしたい」というふうに"今"に重心がある人は、先々をイメージした行動ができず、貯金もできません。

 

【2】「とりあえず」「なんとなく」で行動している

→本当は必要でないものにお金を使いがち

自分にとって本当に必要かどうかを考えて行動できないと、無駄なものを買ったり、余計なことにお金を使ったりしてしまいがちです。

 

【3】健康管理や時間管理が苦手

→生活を管理できないとお金も管理できない

健康や時間を管理できないということは、物事を効率的に考えたり行動したりするのが苦手ということ。当然、お金の管理も苦手です。

 

チェンジ!家族の時間

 

「貯められないグセ」を「貯めグセ」にチェンジ!

家族との時間から休日の過ごし方まで、習慣を見直して「貯めグセ」を身につけましょう。

 

・夕食が終わるとそれぞれの部屋へ

→家族だんらんの時間をつくって情報収集

日頃から家族でだんらんする時間をつくりましょう。夫婦の予定や、子どもの学校行事や習いごとなど、家族の情報をキャッチ。「来週までに○○を買っておく」「この日はお弁当」など、出費の予定を把握できます。

 

・習いごとや欲しいものは何でも叶える

→できることとできないことを家族で共有

「子どもの将来のためには惜しみなくお金を使いたい」という人は多いですが、無理が重なると莫大な出費になります。家計については包み隠さず話して家族みんなで共有し、できる範囲でのサポートを心がけましょう。

 

【アドバイス!】習慣を変えるコツは「ハードル」を下げること

「1日1時間は家族と会話する」「毎日4時に起きる」など、"ハードルの高すぎる改革"は負担が大きく、すぐに挫折してしまいます。

家事をしながら会話する時間を増やしてみたり、少しだけ起床時間を早めてみたりと、無理のない範囲で少しずつ変えていくのが成功の秘訣です。

 

チェンジ!朝&晩の時間

 

・朝は家事や身支度で大慌て

→朝こそゆっくりと考える時間をつくる

朝は家事や身支度に追われがちですが、思考がクリアな朝こそ、じっくり考えごとをするのに適しています。自分の消費行動を振り返ったり、その日の計画を立てて予算を組んだりといった、「考える時間」をつくりましょう。

 

・遅寝&遅起きがしょっちゅう

→夜更かしをやめて起床時間を30分早める

朝は昼夜に比べると、何事も効率よくこなせます。今より30分早起きして、節約の勉強をしたり、軽い運動をしてストレスを発散したりと、有効利用しましょう。そのためには夜更かしせずに早く寝ることが大切です。

 

・日記は面倒なのでつけない

→簡単な記録をつけて一日を振り返る

収支を記録すると同時に、「その日の節約目標を果たせたか」「無駄遣いしてしまったこと」などの気づきを書き留めておきます。起床時間や食べたもの、体重の記録なども、自己管理につながるのでおすすめです。

 

・夜はだらだらテレビやネット

→どうしても見たいなら時間を決めて

夜は脳に疲れが溜まり、判断力が鈍った状態。テレビやネットを見始めるとなかなか切り上げられない上、通販サイトで無駄な買い物をしてしまうなど、時間もお金も浪費しがち。見るなら、時間を決めて見るようにします。

 

チェンジ!買い物の時間

 

・同じような商品をたびたび買う

→持っているものやストックを確認する

自分が持っているものを把握しないまま買い物をすると、同じような商品を二重買い、三重買いしてしまいがちです。買い物やバーゲンに出かける前には、手持ちのアイテムやストック品を確認する習慣をつけます。

 

・買うものを決めずに出かける

→使う金額や買うものを決めて店へ行く

お金が貯まらない買い物習慣の代表格が、「予定外のものを買ってしまうこと」。それを防ぐため、あらかじめ買うべきものを洗い出してリストアップし、大体の予算を決めてから買い物に出かけるようにしましょう。

 

・セール品を狙ってお店をはしご

→目先の節約より時間を大切に

目先の数千円の節約のために、わざわざ遠くのスーパーやアウトレットモールまで出かけていては、時間と労力を浪費していることに。その時間を利用して、節約術の勉強や家計のチェックを行なったほうが生産的です。

 

・もらったレシートはすぐ捨てる

→続けられる方法で収支を記録する

お金を貯めるために欠かせないことが、収支の記録。レシートは捨てずにとっておき、その日の買い物の内容を記録しましょう。記録方法にはノートや家計簿アプリなどがありますが、続けやすい方法を選びましょう。

 

チェンジ!休日の時間

 

・掃除は休日にまとめてこなす

→先送りせず毎日少しずつ取り組む

家事を溜め込んでしまって休日に苦労するのは、"先"を考えていない証拠。毎日こまめに掃除するようにすれば、汚れも溜まらないので時間はかかりませんし、休日に自由に使える時間を確保することができます。

 

・予定は立てずに気分で行動

→計画を立てて出費の予定を把握

目的地に値段の高い飲食店しかなくて昼食代がかさんだり、急な雨でビニール傘を購入したり......思いつきで行動すると、何かとお金が出ていくものです。計画を立てることで、出費の予定を把握でき、節約ポイントも見つかります。

 

・ランチやレジャーは人まかせ

→自分はどうしたいか考えて行動を

「とりあえず同じものを」「みんなに合わせるわ」といった言動は要注意。自分が本当にしたいことや欲しいものを意識できていない証拠です。自分が望むものは何かをしっかり考え、目的を持ってお金を使うクセをつけましょう。

 

・疲れをとるため寝て過ごす

→適度に体を動かして健康管理を

寝だめしても疲れはとれないうえ、生活リズムが乱れる原因に。休日には、体を動かす時間をつくりましょう。心身ともにすっきりして、ストレス発散のための暴飲暴食や衝動買いも減り、無駄な出費をカットできます。

 


 

『PHPくらしラク~る』 1月号より

 

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本記事は、PHPくらしラク~る2019年1月号特集「たった3分! 朝・夜の習慣」より、一部を抜粋編集したものです。

 

【著者紹介】

田口智隆(たぐち・ともたか)

株式会社ファイナンシャルインディペンデンス代表

1972年生まれ。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を、徹底した節約と資産運用によりわずか2年で完済。現在は、マネー・カウンセリングやお金に関する講演活動を行なっている。ベストセラー『お金の不安が消えるノート』(フォレスト出版)など著書多数。